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平成 5年 3月定例会−03月09日-02号

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  1. 佐賀市議会 1993-03-09
    平成 5年 3月定例会−03月09日-02号


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    最終取得日: 2021-08-08
    平成 5年 3月定例会−03月09日-02号平成 5年 3月定例会        平成5年3月9日     午前10時04分   再会           出席議員 ┌────────┬────────┬────────┐ │1.山下 勝  │2.佐野辰夫  │3.嘉村弘和  │ │4.宮地千里  │5.池田勝則  │6.福井章司  │ │7.岩尾幸代  │8.山下明子  │9.中山重俊  │ │10.田中喜久子 │11.瀬井一成  │12.黒田利人  │ │13.森 裕一  │14.江島徳太郎 │15.福井久男  │ │16.堤 惟義  │17.西岡義広  │18.豆田繁治  │ │19.片渕時汎  │20.米村義雅  │21.中村 薫  │ │22.山田 明  │23.大塚次郎  │24.木原奉文  │ │25.御厨義人  │26.宮地 晋  │27.川崎辰夫  │ │28.江口和大  │29.百武英明  │30.光武重一  │ │31.小柳達郎  │32.横尾啓四郎 │33.藤田龍之  │ │34.宮本英樹  │35.木下棋一郎 │36.横尾重雄  │ └────────┴────────┴────────┘          地方自治法第 121条による出席者 佐賀市長     西村正俊       助役      富永貞夫
    助役       佐藤直良       収入役     木原忠光 総務部長     嶋  栄       産業部長    百武康邦 建設部長     江頭正迪       民生部長    井原 輝 福祉事務所長   横尾哲治       交通局長    小林克己 水道局長     内堀弥太郎      ガス局長    仁位次治 消防長      八田国信       教育委員長   野村綱明 教育長      野口 健       監査委員    原 勝巳 農業委員会               選挙管理委員会          石橋正光               藤田俊秀 事務局長                事務局長 ○議長(山下勝)   これより本日の会議を開きます。 △一般質問 ○議長(山下勝)   ただいまから市政一般に対する質問を開始いたします。  質問の通告がありますので、順次発言を許可いたします。 ◆(福井章司議員)   おはようございます。通告に従いまして、3月定例会の1番、一般質問トップバッターの役を務めさしていただきます。  なお、その他の項につきましては、ポイ捨て禁止についてお尋ねをいたします。  まず、最初に佐賀城の復元構想についてであります。この問題は過去にも市議会の一般質問でいろいろと先輩議員が取り上げられ、執行部からもさまざまな答弁がなされております。最近の質問が昭和61年の9月議会だったそうでありますから、7年ぶりの質問ということになるわけであります。  前置きはさておくといたしまして、現在佐賀城址といいますと鯱の門と続櫓のみが存在しております。遺構の遺築状況がどうなっているかと申しますと、敷台から外書院の部分は解体され、敷台の一部が龍泰寺の本堂に一部面影をとどめております。  また、私も昨年の6月議会へ取り上げさしていただき、最近では新聞でも話題になっております本丸の中の御居の間は、今日南水ケ江公民館として使用され、復元の可能性について調査をしていただく予定になっております。  ところで、肝心の本体の佐賀城復元の問題でありますが、やはり復元を願うというならば、天守閣の復元なり復興であろうと考えます。先般、城内整備に関連して、東城内の一部の地域の皆様とかなりの時間にわたりまして、意見を伺う機会を持ちましたが、そんな中にも天守閣の復元を要望する声はかなり出ておりました。昭和61年の9月議会で当時の宮島市長さんはこの天守閣の復元について、全体的に見ながら調整をしながらやっていくというお答えをしておられます。まことに意味は不明でありますが、私は市当局がこの問題をどのようにとらえておられたかについてお伺いをしたいのであります。  そこで、まず第1点でありますが、佐賀城、主に天守閣を初め、中の構造等について、従来佐賀市は特別な調査などを行ってこられたのか、この点をお伺いいたします。  第2点としては、今日天守閣等に関する資料や文献等をどの程度収集されているのか。  第3点として、復元の可能性について考慮された経緯があるのかどうかをお伺いをいたします。  次の問題に移ります。ことし1月26日、文部省の高校教育改革推進会議による業者テスト問題の報告が提出をされました。この結果を受けて文部省からは事務次官通知を2月22日、全国の都道府県教育委員会あてに出されております。これがいわゆる中学校からの業者テストの追放と言われる一連の内容でありますが、趣旨は次のようになっております。すなわち、1、業者テストを授業時間中や教職員の勤務中に実施しない。2、中学校で業者テストの偏差値などに依存した進路指導は行わない。3、高校は業者テストや学習塾のテストの偏差値を中学校に求めず、中学側は提供をしない。4、公益法人や校長会の行うテストも進路指導の一つの参考資料とする以外、教職員の関与は慎むといった内容であります。脱偏差値のための果敢な政策という点は趣旨において共感はするといたしましても、具体的な教育現場では、数多くの問題が噴出し始めているのが実情であります。   先般来、新聞でも公表されておりますとおり、佐賀県では中学3年生全員が年間8回の業者テストを学校で受験しており、参加率、テスト回数ともに九州では最高の数字になっております。ただし、偏差値は出さないということ。結果は学区や志望校ごとの順位を個人カードで知らせるという仕組みになっており、大都市と違って高校の数が少ないことから、他都市に見られるような弊害はそれほどはないと見られていただけに、校内全面追放という通知が引き起こす問題は大変であろうと思います。そういった意味では、市当局、特に教育委員会は大変お困りであろうと思いますが、あえて4点ほど質問をさせていただきます。  第1点は、今回の文部省からの通知をどのように受けとめておられるのかをお伺いをいたします。  第2点は、県平均はわかっておりますが、佐賀市内の中学校は中学3年生において年間何回の業者テストを受験しているのか、平成3、4年の2カ年の数字をお聞かせいただきたいと思います。  3点目は、業者テストが追放された後の進路指導は大丈夫なのか、特に生徒1人1人の進路指導のための目安をどうするのか、これは現場の先生方の最も頭の痛いところとなっております。この点、市当局として指導、助言をどのようになさるおつもりかをお尋ねをいたします。  4点目は、父兄の側の問題であります。現在中学1、2年生を抱えておられる家庭のお母さんたちが、3人寄れば必ず出るのが業者テストの話だそうであります。その中では中学浪人を懸念する声とともに、やむを得ず子供を塾に通わせるしかないという声が一番強くなっているようであります。もちろん、塾とて安くありませんから、結局金がないから子供を上位ランクの高校に合格させる塾に行かせられないといった、親の経済力が進学を左右するような妙な風潮が出てきはしないか。今後予測される塾偏重の事態について、市当局のお考えをお尋ねをいたします。  続きまして、市報「さが」のあり方についてであります。  市政の内容を一般市民に伝達する大切な役割を担っているのが、市報「さが」を初めとする広報公聴部門の仕事であります。最近ではSTSやNBCラジオ、さらにはFM佐賀などで若々しい感覚の広報番組を流されたりしておりまして、佐賀市の広報活動もユニークになってきたなと感じているところであります。市報「さが」の編集などもその典型といってよいと思いますが、ここ1年随分紙面が変化をしてまいりました。イメージアップという点では「ゴジラの脱皮」という言葉に象徴されますように、自発的に考え、自発的に行動するのは大いに結構なことでありますが、この紙面内容には賛否両論、いろんな意見が続出したと聞いております。ちなみに、第1面で際立ったキャッチフレーズと思われるのが、10月号の「ねるとん風秋のロマンティックバスツアー」、11月号は全面白表紙に2行、「佐賀市は12月から毎週土曜日が休みとなります。」、12月号が「クリスマスキャロルが聞こえる頃には…」といったキャッチフレーズであります。私は編集スタッフが一生懸命考えておられるのがよくわかります。行政というかたい殻をかぶった内容を何とかして柔らかく市民に伝達しようという趣旨は十分に理解をできるのであります。  広報誌を客観的に評価する試みが、県の広報課が企画している市町村の広報誌コンテストであります。ことしは2月9日に行われております。その中で市報「さが」については、表紙などは工夫を凝らしてはいるが、中身がいま一つというような評価であったように伺っております。殊に、レイアウトなどについて力点を置いた審査での評価であります。確かに表紙は変わったけれども、中を開けると活字が所狭しと並んでいて、かえって違和感を感じるという意見が出てくるのはそうしたところからではないでしょうか。  そこでお尋ねをいたします。まず第1点は、この広報誌コンテストにおける市報「さが」の評価について、どのように受けとめておられるのかを伺います。  第2点目は、編集会議紙面作成会議はどういう形で行われてるのか、市の執行部はどの程度関与し、チェックしておられるのかをお答え願います。  第3点として、この市報「さが」の読者対象、いわゆるターゲットをどこに設定してるのかをお教えいただきたいと思います。  第4点は、その読者からの反応や意見をどのような形で酌み取っておられるのかをお教えいただきたいと思います。  最後に、ポイ捨て禁止について質問をいたします。この問題は、私昨年の9月議会で質問をさせていただきました。趣旨は環境美化のために佐賀市内でも特別の指定地域を定めて、たばこの吸い殻や空き缶のポイ捨て禁止を行うようにしたらどうかというものでありました。昨年の11月から始まった福岡県の北野町と和歌山市のポイ捨て禁止条例は開始してそれぞれ半年近くが経過しようとしておりますが、市民、町民の美化意識は次第に定着してきているそうであります。和歌山市の場合は、特定美観地域和歌山城公園清掃ボランティアが、条例の制定後、急速に増加し、現在は 5,000人を超えているということであります。その後、このポイ捨て禁止条例は、北は山形県の最上町から南は九州各県に至るまで、あちらこちらの自治体で制定されておりまして、県内では唐津市が空き缶などの散乱防止及び環境美化に関する条例を、この3月議会で上程する予定であります。佐賀市の場合、今日までごみ問題で6分別収集等先進的努力をされている反面、環境美化を促進すための行政上の手だてが非常に乏しいように思います。昨年9月議会の折の民生部長さんの御答弁でも、現在の佐賀市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の中では、第4条の清潔の保持という項目のみが該当するだけというお答えをいただいたわけでありますが、もっと突っ込んだ検討がなされてしかるべきではないかと思います。とりわけ各自治体がごみ問題の次に取り組み始めた環境美化のための条例制定について、佐賀市として独自の取り組みができないものか、担当部長さんにお聞きいたしたいと思います。第1回目の質問を終わります。 ◎教育長(野口健)   おはようございます。福井議員の質問にお答を申し上げたいと思います。  まず、佐賀城並びにその天守閣の復元ということにつきまして、これに関する資料のことについてお尋ねになりましたが、現在のところ、私たちが調査している分につきましては、正保4年、1647年にこの創建当時のことを記されました佐賀城覚書というのが一つございます。それから、慶長年間に天守閣が描かれた佐賀小城内絵図というのが一つございます。それから、このほか天保9年ごろの彩色手書きによる佐賀城本丸差図というのが、大体三つぐらいが今のところあるようでございます。  この資料によりますと、佐賀城は鍋島直茂、勝茂によって慶長7年に、から建築が始められて、同16年に普請が完成したとされております。また、天守閣につきましては、慶長12年から天守のかわらが焼き始められ、14年に竣工したとされておるわけでございます。この天守閣は東西70間、南北68間の本丸の西、西北部に5層の建物であり、石垣の高さは5間というふうに記されております。また、佐賀小城内図によりますと、この城は小倉城に似た南蛮式5層の天守閣が描かれてるようでございます。しかしながら、御承知のとおり佐賀城は享保11年3月の火災で天守閣以下焼失し、天守閣、あるいは本丸等は再建されないまま天保6年、1835年に鯱の門だけを残して焼失、その後天保8年に本丸普請がなされたものの、さらに明治7年大書院、御居の間、鯱の門を残し、さらに焼失して、そして現在に至ってるというような状況でございます。このように、天守閣は享保11年火災によって焼失して以来、復元がなされなかったことから、この実態が大変不明な点が多く、わからない部分が多分にあるというのが実情でございます。  復元の可能性についての考慮された経緯はということでございますが、そういった資料不足ということでございますので、やはり復元構想につきましては、確たる資料に基づき考える必要があるわけでございまして、また、現在県、市の城内公園に関する整備基本計画等もございますので、慎重に検討を重ねてまいりたいというふうに考えております。  次に、業者テストのことについての御質問でございますが、先ほど議員さんも述べられましたように、今回の文部省の通知によりますと、要約いたしますと、中学校における業者テストの実施に関与しない、高等学校への提供をしないこと、それから中学校における進路指導の充実を図ること、さらには公立、私立高校の入試改善をあわせて行う、こういった趣旨でございます。中学校における進路指導はやはり偏差値に依存した指導であってはならない。日ごろの学習成績や日ごろの能力、適性、興味、関心等を十分に把握し、総合的に行われるものでございまして、今後中学校が主体性を持って、より一層進路指導の充実を図っていくべきだというふうに考えております。  それから、平成3年、4年の佐賀市のテストの受験実績をお尋ねになりましたが、佐賀市立の中学校においては平成3年度も4年度も3年生においては志望高校別に順位等が出てくる公開模擬テストが4回、実力養成シリーズとして学校内だけのテストが6回行っております。  それから、進路指導の尺度をどこに求めるのかということでございますが、これも議員さん御指摘になりましたけど、佐賀におきましてもこれまで業者テストの結果を進学指導の目安、参考資料として利用してまいったのは事実でございます。したがいまして、その尺度がなくなるということは言えるわけでございますが、文部省の通達もございますので、現在校長会でも通知等の趣旨を踏まえ、検討をしてもらってるとこでございますし、県の、今後県の指導も受けながら、また県内の教育長会でも十分協議して、よりよい進路指導が中学校において推進されていくよう対応してまいりたいと考えております。  それから4点目の、塾漬けといいますか、塾通いの増加という御心配の質問でございましたが、我々といたしましても、保護者の方が心配されなくてよいよう、学校と十分連絡をとりながら対処していきたいというふうに考えておりますので、現在のところ、そういう連絡調整の機関というようなところはまだ考えておりませんが、今後必要があれば設置してまいりたいというふうに考えております。 ◎総務部長(嶋栄)   福井議員の市報のあり方についてということで4点ほど御質問がありましたが、総合的に御答弁申し上げたいと思います。  市報「さが」の発行に当たりましては、昨年来市民の感覚に合った、市民に親しまれる紙面づくりをモットーに取り組んでいるところでございます。  私たちは情報が渦巻く中で、実務的な色合いの強い、しかも地味な行政活動を市民の皆様にどう伝えていくかということと、市民の皆様に読んでもらえる広報紙づくりを目指して努力しているところでございます。どんな大事な情報でも、市民の方々が手にとって読んでもらわなければ、市民には伝わらないわけでございます。そこで、昨年からまずは手にとってもらう紙面づくりをということで、次のようなことに取り組んでまいりました。  一つは、紙面に親しみをということで、街角リポーターをスタートさせまして、このリポーターを紙面に登場させるということにより、人と話題による読者のネットワークを広げると同時に、当面はリポーター広報モニターと位置づけ、毎月集まっていただき、紙面づくりについて意見交換をしながら、そしてできたものをPRしていくという、いわば広報のサブスタッフ、補助者として宣伝マンをお願いしております。これは少数の方々でありますが、紙面づくりへの市民参加の一つの試みであり、また読み手としての市民感覚の調査研究と、口コミによるネットワーク拡大をねらったものでございます。  二つ目は、だんだん活字離れが進みつつありますので、写真や絵図を多く使ったデザインなどの手法を用い、情報をイメージとして視覚に訴える紙面づくりであります。これはカラー面の特性を大いに生かそうということでございます。それには庁内の広報会議、いわゆる編集会議でございます。それや街角リポーターなどの意見と、研修会や情報誌から学んだものを取り入れ、情報の提供者の都合だけでなく、提供を受ける側の感覚に合わせたやり方でつくっております。印刷情報誌にもデザインや文字の流行があり、行政広報紙も常に情報の受け手の感覚を把握した紙面づくりをしていかなければならないと考えております。このように、昨年来手にとってもらえる紙面、読みやすい紙面づくり編集方針に取り組んでまいりました。この編集方針は若い年齢層ほど市報を読んでいる人が少ないのではないかというようなことを前提といたしまして、そこでどちらかといば若い層にウエートを置いたつくり方をいたしてまいったわけでございます。広報紙の対象は子供からお年寄りまでということは当然のことでありますが、これから先長く市政にかかわりを持つ人たちに、もっと市政に関心を持ってほしいとの思いでございます。この試みに対しましては、庁内はもちろん、市民の方々から紙面に対する声が多く聞かれるようになり、市報の存在をアピールできたのではないかと、一定の評価をしております。  そこで、新年度は先ほど御指摘の県のコンテストの中でレイアウト等の評価等も十分指摘事項を踏まえまして、手にとってもらう読みやすい紙面づくりに加え、読んでもらう紙面づくりをということで、市民の暮らしに密接している情報、市民が欲している情報をどれだけ多く、正確に掲載するかということで、提供する情報の内容について、受け手である市民の声を聞こうと思っておるところでございます。早速その手始めといたしまして、街角リポーターの方たちに市民からのアンケートをお願いいたしておるところでございます。もちろん、来年度もリポーターの皆様方にこのようなことをお願いしていくというふうに考えております。以上、御説明申し上げましたように、広報公聴の取り組みに当たりましては、市民が市政に関心を持つきっかけづくりをしようということで、市民参加を念頭に置き、既成概念や前例にとらわれず、新しい発想感覚であえてチャレンジ精神を持って試行錯誤しているところであります。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎民生部長(井原輝)   福井議員さんの環境美化条例の件でございます。  福井議員さん申されましたとおり、和歌山市での条例、11月、昨年の11月施行されましたけども、施行以来空き缶等のポイ捨て、それから道路上のごみ、そういったものが非常に少なくなったということで、それなりの効果は上がっているということを聞いております。しかしながら、反面、これ担当者の方の声のようでございますけれども、どのような条例をつくりましても、最終的には市民個々のモラルの問題だと、ポイ捨ての根絶は非常に難しいという声もあると聞いております。  佐賀市といたしましては、これまで市報によりますごみ対策情報とか、それから市民一斉清掃の日の、等のキャンペーン、それから小学校での空き缶君おはよう運動など、こういったものを通じまして、市民の意識啓発を行ってきたところでございます。そういうことで、その結果一般家庭におきます分別やそれからごみの減量、そういった意識はかなりの向上は見られてきたところがございます。しかしながら、道路や公園等、公共の施設、それから人目のつかないところだとか、夜間におきましては、おっしゃいますとおり不法投棄、それから空き缶のポイ捨てというのは依然としてなくならない状況でございます。これは今後も私たち気長に啓発活動は行っていかなければならないと思っております。  ところで、本市におきます条例の制定の件でございますが、現在いろいろ検討をいたしました。おっしゃるとおり唐津市におきましても、今度の3月定例会で提案をされ、10月実施だということを聞いております。佐賀市といたしましては、9月定例会でも申しましたように、単独の条例ではなくて、現在ございます佐賀市の廃棄物の処理及び清掃に関する条例というのがございます。今回、法律の改正でこの条例も改正する必要がございます。それとあわせましてこの環境美化、つまりポイ捨て防止に係る規定をその中に盛り込んでいきたいと考えております。その中でモデル地区の指定等、そういったものもしていきたいと、こう考えております。  これ参考までに申し上げますが、実は大阪市においても4月実施ということで考えられておるところでございますが、既存の条例の廃棄物の処理及び清掃に関する条例の中の一部改正をしてやるということでございます。佐賀市としては、そういう方針でいきたいと考えております。  以上でございます。 ◆(福井章司議員)   それぞれの御答弁ありがとうございました。  まず、佐賀城の復元構想でありますが、佐賀城そのものに関する資料の乏しさは、お答えのとおり大きなハンディであろうと思います。同時にまた、復元には財政的な負担もあるわけでありますが、しかし昨今、行政の力によって城郭及び遺構の復元が行われておりますところは、少しずつふえております。ことし2月に山形市と福島県の白河市を視察をさせていただきました。  山形市は山形城跡、二の丸東大手門復元工事が市制 100年の、 100周年の事業としてとり行われ、本格的な大手門ができ上がっております。山形城址の残存していた遺構は、二の丸の濠と石垣、土塁だけだったのでありますが、昭和53年の市制90周年事業として、30年の長期計画により山形城復元が提案をされております。今回の二の丸の東大手門の復元工事はその第一弾ということで昭和62年に着工され、4年の歳月を費やし、平成3年3月に竣工落成したものであります。今回の分の総事業費は約10億 8,000万円ということであります。なお、山形市は今後20年かけて周辺整備を行うとともに、本丸の復元も行う計画だそうでありまして、事業規模も 200億を超えると言われております。  また、福島県の白河市では小峰城の三重やぐらの復元がなされておりました。ここも市制施行40周年事業として、周辺の整備事業とあわせて検討され、平成3年4月に5年がかりで竣工落成しております。三重やぐらと申しましても一見すれば大変立派なものでございまして、小天守閣といった風情があります。  また、この事業では樹齢 400年の杉の老木を伐採し、柱や床板や腰板などに利用されておりますが、戊辰戦争のころの鉄砲の鉛弾や弾傷の痕跡がついてるということで話題にもなっております。ここでは総事業費が約3億 8,000万円で、このうち一般市民からの寄附金が 273件で、 8,070万円あったということであります。佐賀城も復元して整備すればこうなるのかなあという感じで印象的でありましたが、何よりも私が感銘を受けましたのは、それぞれの市役所担当課の方々の並み並みならぬ情熱であります。何年かけてでもやり抜くという強い意志をお持ちであることが、こうした事業の要諦であるように思います。  そこで、もう1点質問さしていただきます。佐賀城の数少ない記録、資料はわかりますが、先ほどの御答弁にもありましたように、小倉城を手本として天守閣も築城されたと聞いております。これと似た形式は岡山の津山城や高松城にもあったそうでありますし、かつて佐賀城にひそかに忍び込んだ隠密等が書いた絵図が長崎の県立図書館などに残っているという話もあります。それらの資料を収集して、今後の復元なり予想図なりの作成を行うことは可能でありますが、将来にわたって調査する御意思があるのかないのか、その辺をお伺いをいたします。  次に、業者テストの追放についてであります。教育行政の監督、指導という立場から、この問題は県、市ともに御苦労なさることと思いますが、新年度も間近いわけでございますので、もう少し火急の対応をお願いをいたしたいと思います。ただいまの御答弁にもありましたけれども、例えば、この進路指導のための尺度なるものがなくなるということは、その切実感というものは、先生も父兄も、また生徒本人も増幅するのではないかと思います。業者テストの学校からの排除を聞いたある先生がですね、こんなことを言っておられた。「校内運動会ばっかりやっておって、中体連がない。そんなもんだ」と、こういう比喩を聞いておりますと、まさにこれけだし名言だと思います。で、先ほどの御答弁の中にもですね、進路指導の尺度の問題等につきましては、県の指導や校長会の指導を受けてやっていくというふうなことでもありましたし、総合的な受けとめ方の中にも、学校が、中学校が主体性を持ってやっていくというお答えでございますが、現実に校内模試を行うにしましても、現場の教師は大変忙しいわけですね。非常に忙し過ぎるぐらいの状況でありまして、その立場の教師さん、教師の方々がテストを改めてつくらなくちゃいけないと、こういった場合にはどうやってつくったらいいかという、こういうお悩みを持っていらっしゃる方随分多いようでございます。さらには、問題の偏る傾向等もございます。これらの問題というのは、終極的には入試制度そのものの改革が大前提になるわけでありますが、この点についてお伺いをいたします。  文部省の高校教育改革会議の報告書の中は、多様な選抜方法の実施や推薦入学における創意工夫ほか、かなり多岐にわたった内容がうたってあるわけでありますが、どれをとってもまだ実現にはほど遠い感じがいたします。現場としては、平成6年春を見込んで早々に新年度のカリキュラム等を組まなくちゃいけないという事態にあるわけですが、高校入試の形態がどの時点で変わるのか、これが明示されていない。果たして地方行政サイドで独自のものを打ち出し得るのかどうか、こういった点、私どもも大いに関心のあるところでありますが、この点について市当局のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  さらに、今後予測されるさまざま事態を考えて行政と学校当局、あるいは父兄という三者間における連絡調整といった役割を持つ機関が必要になるのではないかと思います。塾へ傾斜する可能性をも考えれば、そうした機関を経て塾関係者と調整を図るような有機的な活動を行わなければ、今後予測される混乱を乗り越えられないのではないかと懸念をするわけであります。  以上のようなことから、連絡調整のための機関設置についてはどのようにお考えなのかを改めてお伺いをいたします。  次に、市報「さが」についてであります。私は先ほど来からその編集の御努力の部分は評価をいたしているわけでありますが、まだまだ足らない部分があるような感じがするわけであります。そこで、2点について、さらに提案を含めて質問をさせていただきます。  まず、情報の送り手である佐賀市当局側として、2期目の半ばを迎えられる西村市政、その中でもマスタープランの実施3年目ですか、ことしでございますが、さまざまな行政の要点を市民に積極的に伝える立場というものが市報の中にもあるように思うのであります。また、そのための編集の中心的なポイントといいましょうか、何をいかに訴えようとなさるお考えなのか、これは編集の根幹にかかわる部分で非常に大切なところと思いますので、その点どのようにお考えなのかをお伺いをいたしたいと思います。  2点目としては、先ほどもちょっとお触れになりましたけれども、情報の受け手である市民の率直な声を、街角レポーターを中心としてという、ネットワークづくりというお話はございましたけれども、やはり街角リポーターの方たちの年齢もやはりお若い方が多いわけでございますから、もっと幅広く、積極的に吸収すべきであろうと思います。若者も勤労婦人も、さらには高齢者もすべてにわたる階層に市報「さが」についての意見を求めるときに来ているように思います。いわば市民の多様のニーズを吸収してこたえることのできるような市報づくりが必要と思うのでありますが、この点についてももう一度お答えをお願いをいたします。  次に、ポイ捨て禁止についてでありますが、部長さんのお話の中には現状の条例の中の、中に付加していくという、こういう非常に前向きな御答弁でありまして、ぜひ積極的にお願いを申し上げたいと思います。  ちなみに、そのポイ捨て禁止という形におけるあり方の問題で、参考までにちょっと一言だけ申し添えますと、例えば、福岡県が10月1日から施行を目指しますごみ散乱防止条例、これは罰則を入れないで県民にポイ捨て防止を呼びかける一方で、ボランティア団体が清掃活動を行う際の資金援助を企業に義務づけるといったような工夫も凝らしておられます。さらには、福岡都市圏の22市町村が準備しておられます条例では、市長がごみの回収などについて関する命令を出して、従わないときに初めて罰金を科していくという、こういった姿勢と承っております。  いずれにいたしましても、佐賀市当局の今後の御尽力を切望いたしまして、この点は御答弁は要りません。2回目の質問を終わります。 ◎教育長(野口健)   お答えを申し上げます。  佐賀城復元関係につきまして、今後とも広い範囲で資料収集等をする意思はないかということでございますが、今後の資料の調査につきましては県立図書館所蔵の鍋島文庫や長崎県立の図書館の所蔵資料等も調査してみたいと思いますし、また 御提言の類似していると言われた小倉城の資料もあればこれを、参考になると思いますので、照会等をしながら調査してみたいと思っております。  また、研究者も二、三名おられるようでございますが、その方とも話を進めていく。そのほか、市報等を通じて市民の方々で所蔵しておられる資料はないのか呼びかけてまいって、いろいろと資料の収集に努めてまいりたいというふうに考えております。  それから、業者テストの問題でございますが、質問でございますが、高校入試の形態がどう変わっていくのかというのが、私たちも関心のあるとこでございまして、おっしゃいましたように文部省の指導におきまして、この業者テストに関与しないこと。同時に、多様な入試方法の実施として高等学校の入学者選抜についての考え方が示されております。それによりますと、これもおっしゃいましたが、多様な選抜方法の実施として調査書と学力検査の成績比重の置きかえをやると。あるいは、スポーツ活動、文化活動、社会活動、ボランティア活動等の実績を、による推薦入学の枠の拡大と、こういったようなことに重点を置きながら、指導を強化していく方針が出されてるわけでございます。今後、高等学校の入学の選抜方法は従来の学力偏重から大きく変わっていくものというふうに私たちは期待してるとこでございますし、早急に改善していただきたいというふうに思ってるとこでございます。  それから、こういった問題についての連絡機関として、行政、学校、父兄等の三者の連絡調整機関を設置する考えはないかということでございますが、私どもといたしましても、いずれにいたしましても、保護者の方々が心配されなくてすむように配慮すべきでございまして、この点では学校とは十分連絡をとりながら、対処していきたいと思っておりますし、そういう連絡機関が必要ということであれば、今後設置を考えてみたいというふうに思っております。 ◎総務部長(嶋栄)   ただいま2点ほど御指摘いただいたわけでございますが、確かに情報の提供者として紙面の内容が不十分な面があろうかと思っております。御指摘のとおり、総合計画等に掲げておる市のプラン等がどうしても不足している分があろうかと思いますので、今後編集会議等におきまして、この辺をもっともっと内容に織り込むようなことで会議を進めていきたいというふうに考えております。  また、2番目の市民情報の収集というようなことで、現在街角リポーターを25名ほどお願いしておるわけでございますが、先ほど御指摘にいただいたように、もっと幅広い階層にすべきではないかというようなことでございますが、確かに情報をいろいろな角度から収集するということでありますと、多くのリポーター等を要すると思いますが、このようなことにつきましては、今後十分研究させていただきたいというふうに思っております。
    ◆(福井章司議員)   佐賀城の天守閣に関する今後の調査については、積極的な御答弁をいただき、ありがとうございました。ぜひ小倉城の資料やその他関連する文献、さらには佐賀市内にお住まいの研究家の方々への幅広い御協力を求める手だてをよろしくお願いをいたします。  今、私の手元に1枚の佐賀城の天守閣の復元予想図を描かれたものがあります。これですね。ちょっと市長さんに、これは、唐人町にお住まいの古賀利幸さんという方が、精密に研究し類推されて、描かれたもののコピーをちょうだいしたものであります。古賀さんは御自宅にも佐賀城の復元の模型もつくっておられまして、熱心な市井の城郭の研究者でございます。この方の説によれば、天守閣は破風のない五層のどっしりとした建物であり、現存すれば熊本城の天守閣よりも大きいものだったということであります。私もいつの日か天守閣が復元されて、佐賀市のシンボル的存在として城内公園にその威容を誇ってほしいと思うのでありますが、昨年の10月27日の文化会館で行われた佐賀市都市景観シンポジウムの基調講演をしていただいた、京都精華大学教授の上田篤先生も同じような要望を述べておられました。先生の講演の終わりあたりに次のようなことを話しておられますので、若干引用させていただきます。「僕はどうしてもここに欲しいのはお城です。お城というものは、まさにそのシンボルとして存在した、マスシティーのシンボルとして存在したわけで軍事的な意味は余りないわけです。あれは非常にきらびやかなものです。これは木造建築なんですよ。やはり木の建築なんですね。石の建築じゃないわけです」。それから、中略しまして、「お城をつくるということは、何か封建的というふうに思われるかもわかりませんけれども、やはり 400年のマスシティーとしての佐賀のこれはシンボルであると思うんですよ」。さらには、「本格的な佐賀のお城、むしろ忠実に復元するというよりも、開発的に復元する。前よりも大きなものをつくる。そしてそのユニークな個性を打ち出すという方向で考えていただきたい。終わりの辺には、「私は佐賀においても天守閣をつくるべきです。そうすると、一遍に佐賀市が活気を帯びてくる。たとえ 100億かかろうと、佐賀市民17万だそうですから、1人頭割で割れば6万円ぐらいのもの」云々という、こういうふうな部分があります。この考え方はいずれいろんなことがあるかもしれませんが、いずれにしてもこういうふうにして、都市景観シンポジウムでもお話がございました。私はこの一節を感銘と共感を持って聞いていたわけでありますが、このときに上田先生と親しく懇談をされておられました西村市長にお伺いをしたいのであります。築城されたのが慶長14年ということですから、築城 400年になります佐賀城の、特に天守閣を復興し、顕彰するということにつきましてどのようにお考えか、ぜひお考えを承りたいと存じます。  業者テストの問題は、今後いろいろな検討と突っ込んだ対応があろうと思いますが、偏差値を生み出している、いわゆる諸悪の根源は大学入試にあるわけであります。この大もとの問題が改善されない限り、高校入試は偏差値と無関係でも、入学すればもう一つの厳しい偏差値の泥沼という環境が待っているのであります。教育改革が片手落ちにならないように、地方自治体としてもきめ細かな早急なる対応が求められる時代が到来してこようとしております。ぜひひとつよろしく遺漏なきようお取り組みいただきたいと思います。  最後に、市報「さが」については、市民の声にこたえる実のあるものとしていただけますことをお願し申し上げます。精力的な御尽力を切望いたしまして私の質問を終わります。 ◎市長(西村正俊)   佐賀城の復元につきましては、何年か前の議会で私も卸答弁申し上げた記憶があるのでありまして、それと同じ御答弁になると思いますが、私も佐賀城復元については基本的に賛成をする立場でいるわけであります。  1回目の御質問で、宮島前市長さんのお言葉の引用がございました。これは宮島市長はその当時の考え方として、佐賀城の天守閣を今復元をしても意味がない。なぜならば、今の城内の状況は民家があの天守閣のふもとまできちっと張りついてしまって、そこに復元してもだれが見に来るもんかと、こういう考え方でありまして、これについても私は賛成でありました。そのとおりであります。したがいまして、それ以来、佐賀城の内外をどのように整備をしていくか、どのように秩序を立ててこれをやり直していくか、これは50年かかろうと、 100年かかろうとやろうじゃないかということで、佐賀城周辺の整備構想を公表したのであります。  若干横道にそれますけども、あの構想の中の絵の中には、今、巷間問題にされております御居の間らしいものがあの絵の中にあるのは、御居の間も当然あの中に含めるべきだという意図がそのころあったからであるということをつけ加えさしていただきますが、そのような経過がございまして、その後、城内を中心といたします、周辺を含めた整備構想を着々と進めてきたわけであります。そこで、いつも申し上げますように、城南中学校を移し、赤松小学校を移す、公共空間を広くする。それから今県を中心にいたしまして佐賀城公園まちづくり、公園まち構想を策定をしていただいております。この中で公園区域を広げることによって、特に鯱の門周辺の公共空間をさらに確保して、そして、当初私どもが出しておりましたあの佐賀城周辺の整備構想に近い姿でやっていこうじゃないか。整備をしていこうじゃないかということで今仕事を進めているわけでありまして、何といいましても、県、市のシンボルゾーンとしての佐賀城の周辺、そしてその中でまたシンボリックが天守閣の復元ということは、これはやはり避けて通れない道である、非常に大切な道ではないかと私もそのように考えております。  ただ、お城の復元となりますというと、考え方が二つあるわけであります。今御質問をいただきまして、教育長から答弁がありました、歴史的な遺産であるこの天守閣、今は焼けましたけれども、これを復元する、非常に学問的、学術的にきちっとしたものを復元するという考え方と、あるいは県内でも既にお城が建っているところがありますけれども、いわば観光的な価値だけをねらって、そして姿のきれいな天守閣をつくっていくという二つの流れがあるのでありますけれども、佐賀にはやはり歴史がありますから、その歴史をちゃんと踏まえたものを基礎にいたしまして、そして今のような、集まってきた人も、ああ、すばらしいなと思われるような観光的価値ということも十分頭に入れながら、進めていかなければならないのではないか、このように考えております。いろんな意見があります。上田先生のおっしゃった、あのような意見もあります。また、上田先生以外の方々も「市長さん、つくるならばやはり木造で、コンクリート固めのやつはだめだよ。木造できちっとした本当の城をつくるべきだよ」と、こういう話を再三聞くわけでありますので、これはこれからの大きな研究課題でもあるのでありますけれども、いずれにいたしましても今直ちに復元に取りかかるということは、ちょっと私としては危険ではないか。もう少し資料を整え、そしていろんな方の意見を聞いてやるべきじゃないか。上田先生がおっしゃったように、市民皆さんの大きな協力も必要であろうと思います。それには、佐賀市の観光協会の皆様方がいつも観光事業のトップに佐賀城復元というのを掲げていらっしゃるわけでありまして、そういった力ももちろんかりなきゃならない、そのように考えてるところでございます。 ◆(岩尾幸代議員)   初めてこういうところでお話しするので、少しどきどきしておりますけども、それと初めての質問で何か不備なこと言ったりするかもしれませんけど、そのときは御注意をいただいて、直していきたいと思います。  まず、私はきょうは南部開発構想というのが5年前に市から出されておりまして、そのことをその地域に住む者として、とても興味を持っておりました。やっぱり周囲で話も出ますので、そのことをきょう質問、まずさせていただきたいと思います。  佐賀市が風格と躍動の佐賀市へということで、まちづくりがいろんなところで行われていますけれど、その全体のまちづくりの中で、この5年前、平成元年の3月に構想の策定調査報告書というのができているみたいです。で、その中で、地域としては南部開発構想の該当する地域としては北川、副町、本庄町、それから西与賀町と3町区が入っています。その全体の、全域の開発の中で南部開発構想というのがその動機と、動機というのはどういうところでそういうのが策定されたのか、それからその策定の趣旨というのは何だったのかというのをもう一度ここで、5年たった今お聞きできたらと思います。そして、これまで市の予算というのがこの南部開発構想にどういうふうに使われてきていたのか、そういうのももしわかったらば教えていただけたらと思います。  それから、この策定構想の10ページに、5年後、おおむね5年後の姿というのがあるんですけれど、それはステップ・ワンというふうに位置づけてあります。その中には「南部地域を取り巻く次のような開発動向を踏まえながら、西与賀小学校跡地と城西中学校跡地の再整備に着手する」とあります。そして、佐賀線跡地における街路、自転車道及び公園の整備、城南中学校の移転新設、佐賀大学科学技術共同開発センターの建設と稼働、それから佐賀空港の開設及びアクセス道路の建設、圃場整備の進歩と農村総合整備モデル事業の着手、佐賀大学国際交流会館の建設による国際交流拠点化の芽生え、それと西与賀小学校跡地のことがありまして、コミュニティーセンターをつくって、地区運動公園やセンター、集会所などをつくる。それから、城西中学校跡地のことに関しましては、将来的に高度な都市的土地利用を行うことを前提として、アクセス道路を当面整備し、暫定的に文化財収蔵庫や多目的広場を整備するというのがあります。それで、このおおむね5年後の姿というのは、ことしがその5年目に当たりますので、整備状況などをお聞きできたらと思っています。  そして、もう一つ気になるところがあるんですけれど、それはこの中に平成元年のことですけど、「市としては南部地域は佐賀市全体における重要性が総体的に低下しつつある」と書いてあります。その点について、5年たった今やはり南部地域は総体的に重要性がまだ低下しているのか、そうでないのかもちょっと聞かせていただけたらと、気になるところがありますので、お尋ねしたいと思います。  それから、次の質問は処理、埋立地のことなんですけれども、これは一昨年台風が2回続けて来まして、とてもひどく家が壊れました。そのとき私も初めて埋立地に壊れた分をうちから運んでいったんですけれど、そのときにちょっとびっくりしたことがありました。それはあそこの、もちろんごみの多さもさることながら、そこで働いている人たちの環境がとってもひどいなあって思ったんです。まず、いろいろ仕分けをしている方たちが野ざらしだったし、そういうことも含めてびっくりしました。それで、いろいろ気になっていたんで、そのことをそれから3年ぐらいたった今こうしてお聞きするんですけれど、その3年の間にとても環境が整っているというのがきのう見学に行って、もうつけ焼き刃的ですけど、きのう見学に行ってきてとてもよくわかったんです。まず、私がとても心配していた野ざらしの件ですけど、それは第三セクターの会社がちゃんとできていまして、もちろんそれはわかっていましたけど、改めてちゃんと中を見せていただきますと、作業がとてもしやすい状況になっていて、空調もついていました。もちろん粉塵がまだ多いですから、中で働いている人は防塵マスクをはめていらっしゃる方もいらっしゃいますし、面倒くさいのか取っている方もいらっしゃいましたけど、とにかく3年近く前と比べると、とてもいい環境になっていると思いました。そして、休憩所なども気持ちよく整えられていて、そして私が心配していたシャワー設備などはもうちゃんともうもちろんついていて、そして皆さん、何か働いていらっしゃる様子を見ても、何だか穏やかな表情だというふうに私には見受けられたんですけれども。とは言いながら、やっぱりあのお仕事は大変だなあと思いました。ビニールの袋から缶とか瓶を出すときは、やっぱり物すごく汚れていらっしゃいます。そういう環境なんですけれど、とにかくかなり進歩してきてよかったなあと思って見てきました。  それから、それは第三セクターの方たちが働いていらっしゃる部分だったんですけれども、もう一つ、市役所の職員の方の控え室というか、事務室になっているところにもちゃんとお風呂と、お風呂はついているんだそうです。それを私3年近く前には知らなくって、そういうことを思ってしまったんですけれども、それもとっても何か市の行政に対してほっとしてうれしく思いました。だけども、やっぱり手狭だなあという感想はありまして、今増築工事がされていましたから、もう少しは広くなるみたいですけれど、建物自体が殺風景なのでもう少しそこ辺どうかなればなあと思ったりはして見てきました。  それから、そこで第三セクターの方の所長さんのお話をお聞きしましたけれど、佐賀市は非常にごみ処理場の優良都市ということで、厚生省より 1,500万の補助が出ているとかいう話を聞いたんですけれど、そこ辺もし詳しく何かお話をしていただければと思ったりもします。そして、第三セクター方式は秋田と佐賀だけだということもお聞きしましたけれど、その点についての何かお話ももっと詳しく、もしお話ししていただければと思ったりもしていますけれど、とにかく3年近く前に心配していたことは、大分前進していて本当によかったと思いました。だから、この1回目の処理場についての質問としましては詳しい、今言ったことの詳しい状況をお話ししていただければということで、第1回目の質問を終わります。 ◎総務部長(嶋栄)   佐賀南部地域開発構想策定の趣旨と概要、あるいは現在までの開発状況というような御質問であったろうかと思います。お答えいたします。  佐賀南部地域開発構想を策定するに至った背景につきましては、北部及び西部地区に都市基盤の整備とともに、人口の定着が進行しており、相対的に南部地域の発展の速度がおくれがちであったわけでございます。本市の調和と均衡のとれた発展のために、早急な対応を迫られておりました。一方、南部地域を取り巻く環境を見てみますと、佐賀空港の開港、旧佐賀線の跡地整備や佐賀大学の機能拡充、あるいは隣接する佐賀城周辺整備構想、城西中、西与賀小跡地の現出など、各種の条件整備が進行しつつあり、これらのインパクトが南部地域発展へ有機的に結びつけられていくよう、これらの個別プロジェクトを体系化しまして、南部地域の振興に生かしていくことが急務でございました。  これらを総合的な観点から分析、検討を行いまして、将釆の地域像はどうあるべきか、また今後どういう施策をとるべきかを平成元年3月にまとめたものでございます。その結果、当地域の将来像を歴史と文化と研究開発、観光情報、国際交流、商業核といった高次都市機能が有機的に結びついた南の玄関まちと位置づけ、この南部地域の振興を図るために、南部地域における種々の開発動向を考慮しながら、段階的に振興方策を実施することとしておるわけでございます。まず、先導的公共施設の整備を進め、そのインパクトを活用しつつ民間機能の立地を促進していくこととしております。また、地域の核となる施設を導入し、これを中心とした南部地域のイメージ形成と立地ポテンシャルを向上させ、農業振興面との調整を図りながら、良好な市街地の形成を進めていきたいと考えております。  この振興整備方策のステップ・ワン、おおむね5年後の姿といたしましては、南部地域を取り巻く開発動向を踏まえながら、旧西与賀小学校跡地と旧城西中学校跡地の再整備に着手することとしております。これまでの南部地域の開発動向を見てみますと、佐賀線跡地のサイクリングロードの整備や南佐賀公園の整備、城南中学校の移転、佐賀空港へのアクセス道路の整備等々が考えられて、図られております。佐賀大学におきましては、全学部への大学院の設置、市民、県民に開かれた大学づくり、国際交流会館の建設など、各種機能の拡充が図られております。また、平成4年には大型ショッピンクセンターも建設されております。  さて、先ほど構想策定後おおむね5年後の竣工整備方策としまして、旧西与賀小学校跡地と、旧城西中学校跡地の整備に着手することになっておりますと御説明申し上げましたが、旧西与賀小学校跡地の整備につきましては、南部地域の地域コミュニティーセンターとの位置づけのもと、平成3年度に天体観測ドームや多目的ホール等を持つ西与賀コミュニティーセンター、ふれあいスペースセンターが完成いたしております。地域住民の方々はもとより、広く市民の方々に利用いただいておるところでございます。また、周辺部もあわせまして、約3万 8,000平方メートルの敷地に平成4年度から6年度にかけまして、野球場あるいは弓道場等があります運動公園の整備も進めております。  なお、旧城西中跡地の整備方策につきましては、南部地域開発構想の中で振興整備方策のステップ・ワンといたしましては、将来的に高度な都市的土地利用を行うことを前提といたしまして、まず、道路を整備することということで、現在はそのアクセス道路の関係を進めておるところでございます。したがいまして、現在は野球、ソフトボール、ゲートボール等の運動広場として広く市民に活用されておるところでございます。 ◎民生部長(井原輝)   埋立地の件でございます。御承知のとおり、現在嘉瀬町の一番南部の方に最終処分場を私、佐賀市の方で確保をいたしております。この処分場は56年から今日まで不燃物、主に不燃物、それから清掃センターで焼却しました焼却灰等の処理を行っているところでございます。この埋立地は佐賀市の廃棄物の処理上最も重要な施設ということで、取得に当たっての大変苦労されたということも聞いております。この埋立地の延命化を図るために最大の努力が必要じゃないかと、現在考えているところでございます。そのために平成元年度から4年の3月まで、不燃物の中に混入しています資源物を選別するために、民間にその処理を委託をしていたところでございます。作業場が屋外であったために、確かにおっしゃるとおり、その作業環境は決して良好とは言えない状況でございました。しかしながら、現在おっしゃいますとおり、第三セクター方式によります株式会社佐賀資源センターにその業務を委託しておりまして、その選別行程、過程も建物の中に納められておりまして、安定的にかつ効率的に資源物の選別事業が行われているところでございます。このセンターは半数の職員の方が体に障害を有する従業員の方でございますので、作業場も安全面、それから換気の面、照明の面、さらには控室、更衣室、シャワー室など、作業環境にも配慮された施設となっております。  埋立地の環境面もおっしゃいましたけれども、確かに殺風景であるということは見逃せません。そういうことで、今年、新年度予算におきまして計上を、場内の植栽等も考えておりまして、できるだけ早い時期に場内の整備も行いたいと考えているところでございます。  それから、予算の面、補助金の面をちょっとおっしゃいましたけれども、それはごみ対策の推進の関係の補助金かとは思いますが、確かに各市町村でごみ対策のための事業を行います場合に、佐賀市も同様ですが、推進費としての国庫の、国庫補助はございます。他市に先んじて佐賀市が行ったことに対しての補助金ということだったかと思いますけれども、詳しい数字的な分は今持ち合わせておりませんので、後でお知らせをいたしたいと思います。以上でございます。 ◆(岩尾幸代議員)   どうもいろいろお答えありがとうございました。それでは、早速ですけれど、次の、南部開発構想の次のちょっと御質問をしたいと思います。5年までのが大体計画どおりに行われているということがよくわかりました。それで、多分ことしが5年目ですので、おおむね10年後というのはこれから5年ぐらいのことになると思うんですけど、おおむね10年後の姿ということの中に、城西中学校の跡地利用のことがポイントとして上げてあります。それで、案として三つ上げてありまして、一つは情報センターとして、もう一つはシルバーライフ総合センターとして、そしてもう一つが総合的な文化サークルセンターとしてという、その三つの案が上げてあります。  私これ個人的というか、いろいろ周辺の声も集めた結果の声なんですけれど、希望なんです。希望というか、考えなんですけれど、まず情報センターというのは今大和紡の跡地に大きな立派な情報センターができようとしておりますので、そこで佐賀市の場合は賄えるんじゃないかというふうにちょっと考えます。それから、シルバーライフ総合センターというのは、同じ区域に平松の老人センターが今あります。それで、あそこはよく利用されているように思いますので、ああいうところをもっと充実させていけば、非常に近い距離ではあるし、それにかわれるんじゃないかと、そう思いました。  それで、やはり最後の総合的文化センター、サークルセンター、これがいいんじゃないかと思っおります。というのは、土地を城西中学校に売られた方たちがいらっしゃいます。その方たちの中の声として、「あそこは学校だから、子供たちに使えるから売ったんだ」という声を聞いたんです。それで、「もしそれじゃないように使われるんだったらば、何か買い戻したいような気がする」と、こういう声も聞きました。で、それが別に絶対的なことではないんですけれども、やっぱりあの地域、特にこの計画が文化と教育ということもうたってありますし、すぐ近くには大学というものありますので、そういう、そして今現に使われ、暫定的とは言われますけれども、考古学の資料などが今集められております。だから、それで近くには、またほかに歴史的な佐賀の財産だと思いますけど、高伝寺がありますし、その周辺には私本庄の公民館主催の歴史探訪みたいなものに参加したときに、周辺に小さくありますけれども、とってもいい歴史的な場所があちこちにあるのがわかったんです。だから、そういう点を線としてつないでいけば、やはり3番目の総合的文化サークルセンターというのが一番近いんじゃないかと思います。そして、実現できるんじゃないかと思いますので、ぜひそこ辺の線で落ちつけばなあというのが一つの希望なんですけれど、例えば、もっと詳しく言いますと、佐賀大学に今留学生の方たちがたくさんいますけれど、その方たちは今 124名いまして、その中には大学院生の方たちが多いです。そして、その方たちは年齢も高うあられますから、奧さんがいらっしゃって、子供さんがいらっしゃいます。そして、その子供さんたちは西与賀小学校と本庄小学校にある程度の数の方が通っていらっしゃいます。そして、学校の中ではいい交流ができているように見たり、聞いたりしています。そして、その中で奧様たちが特に仕事をできる立場でもなく、それから学校の学生になるという方ばかりではありませんので、時間をちょっと持て余し気味というふうに見受けることもあります。けど、その奧様たちは意識は高い方たちが多いですから、いろんなことをできる可能性を持っていらっしゃるんですね。その方たちが一つの人材でないかと思いますので、佐賀大学に国際交流会館というのはできていますけれども、国の施設でしかもちょっと手狭です。大学の中にありますから、いろいろ制限もつきますし、一般の方たちがそこに自由にどうぞとはいうものの、なかなか入っていきにくい状況というのもあります。部屋も小さいと。そういうことで、もしその総合文化センターの中にそういう国際的な交流ができる場所とか、それから小さな子供たち、その外国の子供たちも、近所の方たち、周辺の地域の人たちのいろんなボランティアに支えられて、日本伝統の琴を習ったり、そういうこともされてまして、小さな発表会もされています。けれども、場所がないんですね。だから、その場所を確保するためにも、その文化センターの中に、サークルセンターの中に小さなそういう発表の場ができるような小さいホールでもつけて、そして活動していって、周辺の人たちと交流ができれば、いろんな意味で膨らんだ交流ができてくるんじゃないかと思います。そのことは南部総合開発の中の国際交流の芽生えというところにも流れは一致するんじゃないかと思いますので、ぜひある意味では佐賀の一つの、佐賀は自治省の国際交流指定都市でもあると聞きます。だから、そういう流れの中にも位置づけはちゃんといくと思いますので、そういうことも踏まえて、3番目の案であります総合的文化サークルセンター的にそれがなっていったらいいなあというふうに思いますが、この点に関して、市の方のお考えを聞かせていただけたらと思っております。  もう一つ、2番目、同じ南部総合開発の中で、空港が開港することに決まっておりまして、そのアクセス道路など進んでおりますけれども、広い道路ができて、やっぱりあんな広い道路ができるとみんなやっぱりそこに目が行きます。そして、いろんな話が出ているのを聞きますけど、今周辺の人たちが一つ不安に思っていることがあります。それはやっぱり工事が始まったときに、ダンプがかなり通るんじゃないかと。そのダンプが通ることによって起きてくる粉じんのことだとか、道路の破壊だとか、事故だとか、そういうことがちゃんと何か市の方で対策が建てられているんだろうか、それともこれから何かそういう対策がちゃんととられることが既に考えられているのかと、そういうことを一つお聞きしたいと思うんです。  それと、周辺地域がですね、都心と空港の接点に位置する新街区、新しいまちの区というふうに構想計画の中にも位置づけてありますけれども、空港ができることによって、周辺地域がどんなふうに整備されていくのか、それも気になるところでみんないます。だから、それが今考えられている段階で結構ですので、お聞かせ願えたらと思っています。  それと、さっきの埋立地のことなんですけれども、私がちょっときのう見てきたことをここでぽっと出したから、ちょっとまずいことを言ってしまったと反省しておりますけれども、とにかく私が言いたかったのは、埋立地の状況がとてもいい状況になってきているということを言いたかったんです。そして、佐賀市がごみ行政の中において非常に日本でも熱心で先進的なところにいるんだというのがきのうわかったと、そういうことを言いたかったんですので、御容赦ください。  それと、そのことに関して、次にちょっとお願いをしときたいことがあるんですけれど、やっぱり労働環境といいますと、とてもやっぱり働く人には大事、もちろん働く人に大事なのわかりますけども、いろんな意味の人間性をつくっていくことも時にも必要だと思うんですね。例えば、きのうお話を聞いた中で、どうせここは外で作業をするところですから、こんなもんなんですよみたいな言い方をされる方がいらっしゃいました。けれども、その言葉に私たちは甘えてはいけないと思ったんですね。やっぱり人間性を高めたりとか、それから物の見方とか、考え方を高めていったりするというのはまちづくりの中ではとっても大事なことだと思うんです。そのときにその労働環境が例えば外で働いていることだから、それから少し、確かに汚れている作業をするからといって、それなりの汚れた環境とか、それからある程度の大ざっぱな環境でいいことはないと思うんですね。そういうところだったら、かえってそこのところをカバーするだけの気持ちのいい労働環境というのを整えることは絶対に必要だと思うんです。だから、私たちは今からいろんなことを考えていく上に、そういう観点からやはり環境というのを整えていくことが必要じゃないかと思います。だから、そこで働いている人がそう言うからそれでいいと、そういうとらえ方をしないで、よりよい環境づくりというのをみんなで考えていかなくちゃいけないと思います。そういう点においてさっきお答えいただいた、これからもあそこの周辺を植栽をして、花でも植えてということを言っていただいたのは、とってもうれしく思います。できれば、あそこのごみ処理が一つの環境の、大きなごみ処理場の環境ですけど、プラスチックのものがなかなかまだ処理されていないようですので、早くあれもできればなあと思って見てまいりました。だから、その点についてお答えいただける可能性があれば、いただきたいと思います。2回目の質問終わります。 ◎総務部長(嶋栄)   2回目の御質問にお答えいたします。  旧城西中跡地の整備方策のステップ・ツー、いわゆる10年後と、10年後の姿といたしましては、先ほどおっしゃっていただいた広域観光情報センター、あるいはシルバーライフ総合センター、3番目に拠点文化サークルセンター等の整備を行うことといたしております。しかし、その実現化に向けましては、今後その可能性を含めまして、十分検討してまいりたいというふうに考えております。したがいまして、質問の中にありました等々につきましては、十分含みをいたしまして、検討させていただきたいというふうに思っております。  続きまして、佐賀空港の開港関係でございますが、佐賀空港の開港に伴います南部地域への影響でございますが、御存じのように佐賀空港は平成8年に開港予定となっておりまして、アクセス道路の整備も着々進んでおります。当然のことながら、空港開港に伴いましては、空港に最も近い地域ということもあり、臨空産業の立地、佐賀大学と関連した試験研究機関等の立地、あるいはフライト農業等の高付加価値農業の展開と、その可能性は大きいと考えられます。今後本市としましては、空港の開港、整備とともに関連施設、基盤施設等の整備状況を見ながら、官でやるべきこと、民間で進める事業など、それぞれ分担し、連携をとりながら、南部地域の活性化に向け施策を展開していきたいというふうに考えております。  また、平成5年度の新規事業といたしまして、佐賀空港の開港が本市の産業施策や交通体系に与える影響や空港を活用した本市の活性化策を検討することといたしております。その中で当面本市の中で空港に最も近い南部地域の活性化についても検討していきたいというふうに考えております。 ◎民生部長(井原輝)   労働環境の件でございますけれども、私ども、私のところの民生部には佐賀市の清掃センターそれから最終処分場、それからつくし斎場と、いろいろ現場で働く、現場で作業するところがございます。特にそういった現場での作業につきましては、特に環境問題、労働環境問題には気をつけているつもりでございます。今後そういった職場については、なお一層労働安全、衛生の面からも気を配っていきたいと思います。  それから、プラスチックの処理の件をおっしゃいましたけれども、現在プラスチック系のごみにつきましては、埋立地の方に保管ということで保管を、分別されたプラスチック系の分につきましては保管をいたしております。その処理につきましては現在も検討を、どうしたら処理、どのような方法で処理をしたが一番いいのか、現在盛んに検討をしている状態でございます。以上です。 ◆(岩尾幸代議員)   第3回目の質問させていただきます。  これは南部開発構想の件だけなんですけれど、南部開発構想の中の8ページには四つのイメージが上げてありまして、「歴史と文化が息づく南の玄関口」「都心と空港の接点に位置する新街区」「大学を中心とするアカデミーゾーン」「都市近くの田園」という四つのイメージが上げてあります。まちづくりを行っているときに、特に佐賀が求め、今つくろうとしている「風格ある」という部分が具体的にイメージされるときに、まちの中にはっきりしたその地域のイメージがあるまちづくりというのは、とても何か大事じゃないかなと、日本のあちこちの大きなまち、そのほかの国でもそうですけど、見るときにどっしりした風格があるなあと思うのは、そのゾーンとか地域がきちんとした主張を持っている地域だと思うんですね。だから、そういうまちができていけばいいなあと思います。この四つのイメージに沿って、南部地域の場合、そういうことを今から試みられていくんだろうと思いますけれども、現在そういう観点から見てみますと、私有地のいろんな絡みの問題があるとは思いますけれど、何となく今ある南部地区の、特に幹線道路に沿った部分を見てみますと、会社とかお店がいろいろ立ち並んでいます。それでまた、そういういろいろありますので、それをさっき言ったような、非常にイメージがはっきりした地域というふうなまちづくりの中で考えるときに、特徴があるまちづくりに持っていくときに、非常に難しいんじゃないかなという不安を持ったりしています。それから、中に「公共施設の先行をもって、先導的整備をする」と9ページにうたってあります。そして、この公共的設備の先導整備で、「このインパクトを活用しつつ」とあるんですけれど、公共施設をつくった場合、その周辺の人たちにそのことを、趣旨とか、その意味とかというのをPRする場所というのをもう少し持っていったらいいんじゃないかなと。そうすると、そのインパクトというのが周辺の人たちに行き渡っていくんじゃないかなと思ったりするんです。そうすると、そのまちづくりの中でもいろんなものが立ち並ぶときに、何かのいい影響があるんじゃないかなと。その方法としては一つには新しい設備をつくるときに、その周辺の人たちにその趣旨を説明する説明会とか、それから工事がどういうふうな段取りで、段階を踏んで行われるかとか、そういう見通しを可能な分において周辺の人たちに話す、ミーティングみたいなものをしていただけたらなあと思ったりします。そうすると、みんなも意識が自分たちのまちづくりというところに、今よりもっと、受け身でなくって、積極的になれるんじゃないかと思ったりしました。  もう一つは、新しい設備ができたときのオープニングなんですけれども、いろんな新しい設備があちこちで、佐賀のまちでできてます。そのときのオープニングの様子なんですけど、関係者とかその地区の役員の方だけの参加で大体終わっているような気がするんです。だから、そこに地域の人たちが自由に参加できるようなオープニングをつくっていただけば、そこでまた新たにみんな意識がそこに集まっていって、自分たちのまちがこういうふうにして変わっていってるんだというのがわかっていくんじゃないかと思うんです。だから、何かそういう工夫をしていただいて、はっきりしたイメージの主張のあるまちというのができていけば、佐賀が本当に風格のあるまちというふうになっていくんじゃないかなあと思ったりしますので、その点についてのお考えを聞かせていただければと思います。  それから、あとおおむね20年後までというふうに、20年後というふうにこの構想書には書いてありまして、最終的なとこもありますから、20年先にもまだいくんだと思いますけど、とにかく時代とともに時折見直して、そして住民と一体になってつくるまちづくり、そういう方向がとられていけばとてもうれしいと思いますので、そういうことで私の質問を終わらせていただきます。 ◎市長(西村正俊)   ただいま大変すばらしい提言をしていただきまして、ありがとうございました。  先ほど総務部長から答弁を申し上げましたように、佐賀南部地域の整備構想をつくる必要が生じたというのは、かねてこのことを申し上げておりますけども、佐賀の古い佐賀のまちの中では、佐賀の中心商店街、そしてこの南部地域が佐賀市全体からするというと、非常に熟度の高い地域であったわけであります。総体的に言いまして、非常にまちの力と申しますか、そういったものを持った地域が佐賀南部地域であったのでありますけども、その後、区画整理事業等が北、西の方に広がってまいりまして、新しいまちづくりが、特に鍋島地区におきましては、佐賀医大を中心としたすばらしいまちづくりが進みまして、総体的にその地位が低下をしてきたわけであります。しかし、この地域を考えますというと、何といいましても一番大切な佐賀大学があるわけでありまして、いわゆる学問のまち、文化のまちという、そういうイメージが強いわけであります。ですから、佐賀大学を大事にしながら、そして新たな問題としての佐賀空港、これにどう対応するかということも考えなければならない状態、情勢になってきたわけでありまして、これからはこの佐賀のまちづくりの力点がやはり南の方に向いてきた、向けざるをを得ない情勢になってきたと、こう、といういうことが言えると思います。  そこで、そういった意味で時代というのは刻々変わっていくわけでありますので、今いろん御意見を拝聴しておりまして、10年の計画構想を持っておりますけども、その中身についても一々吟味をし直すべきとき、もう5年たちましたから、5年間やるべきことはもう相当やってきたつもりでありますけども、5年間たった今時点に立ちますというと、やはり内容の吟味を、再吟味をするときになってきたのではないかなと、御質問をお聞きしながらそういう感じを私も持ったわけであります。  それから、オープニングのあり方についての御指摘がありました。そのとおりであります。もうですから、オープニングの行事、落成式とかなんとかというときには、もう弁当なんか出すなと私は言っているわけであります。もちろん、酒なんかもつけないと。なるべくたくさんの人に集まってもらって、心からのお祝いをするというのが本来のあるべき姿、だんだんそのように変えていかなくちゃいけないのではないかと、このように私も思っているわけであります。最近の新しいオープニングの、施設のオープニングでは、心に残るのは城南中学の新しい学校の落成式でありました。地域の住民の方、赤松、北川副の皆さん方が、本当に寄ってたかって新しいアイデアでいろんなことをやっていただきまして、これは非常に心に強く残っておるのでありますけども、だんだんそのように変えていかなくてはいけない。いや、変わってくるのでないかと、このようにも感じておりますので、御意見につきましては十分拝聴いたしました。これから大いに参考にさしていただきたいと思います。 ◆(瀬井一成議員)   私は、去る2月21日に執行されました選挙によって、有権者の皆様方の審判を受け、佐賀市議会の議員として活動の場をいただくことになりました。何分にも議員になって間もないことでもあり、勉強不足で緊張と不安が交錯をいたしております。初めての質問であり、的外れな質問をすることもあろうかと思いますが、よろしくお願いをいたします。  初めに、一般質問に先立ち、私の議員としての信念を述べさしていただきたいと思います。有罪汚職議員の居座りは許さないという市民の怒りが、リコール運動を成功させました。このことは政治と金、政治家と有権者のあり方を問い直し政治浄化を図ることが、有権者の中に存在する政治不信を一日も早く回復するための最大の課題であると思います。そのために私は市民の暮らしを基本に考え、市民の声を十分に生かした公正な市政をつくること、住んでよかったと言える佐賀市を目指すことを信念として、今後とも活動をしていきたいと考えております。私の政治スローガンは、「市民とともに歩む政治を」でございます。  このような立場から、以下通告に従いまして質問させていただきます。  まず第1点は、補欠選挙の結果についてであります。今回の補欠選挙は39. 49%と、佐賀市で行われた地方選挙史上最低の投票率を記録いたしました。投票日当日、午前中は雨が降って出足が鈍った等の背景も考えられています。私は有権者、市民の中に存在する多様な要求そのものを把握できていない。あるいは集約し切れていない、そのため市民が政治に参加しようという意欲を持てないでいる。そこに贈収賄事件が発覚し、政治不信が一気に高まった。そのことのあらわれが低い投票率ではなかったのかと考えております。その低い投票率となったその原因について、どのように考えられているのか、まず最初に質問をいたします。  次に、それでは市民と政治のかかわりをどうつくっていくかということでございます。今日、高度に発達した情報化社会の中にあって、さまざまな情報がはんらんをしております。どの情報を選択し、どの情報が正しいのかを正しく判断をしなければなりません。先ほども申し上げましたように、市民の中にはさまざまな要求や要望が存在し、行政としてその市民の声を的確に、しかも迅速に把握することが求められております。議会におきましても、議員みずからがどう市民の声を議会や市政に反映をさせるのかが問われているものと思います。  執行部におかれまして、諸施策の推進に当たって、上意下達方式で進めるのでは、もはや時代の流れに取り残されていくことと思います。そこで、私は市民の声を十分に聞き、市民総参加による市政づくりが求められていると考えておりますけれども、この件につきまして執行部のお考えをお聞きしたいと思います。  さらに、今回の補欠選挙をきっかけとしながら、政治不信を取り除き、住みよい佐賀市をつくるために市民の皆さんは積極的に市政に参加をしていただく。議会としても同じ立場で議員活動を積極的に展開していくことが必要であることは言うまでもありません。そこで、今回の補欠選挙を終えて、執行部として市民の期待にこたえるようどう努力をされていくのか、改めてその決意をお伺いをしたいと思います。  また、市民、議会、執行部の三者それぞれの努力をどのように有機的につなげて実のあるものにしようと考えられているのか、お伺いをいたします。  第2点目は高齢者対策について、とりわけ老人保健福祉計画の策定について質問をいたします。  国は高齢化社会に備えまして、平成2年から平成11年までの10年間に保健福祉医療における総合的な高齢化対策を進めていくために、平成2年度を初年度として、高齢者保健福祉推進10カ年戦略、いわゆるゴールドプランを計画をされました。  さらに、この10カ年戦略を的確に実現していくためには、地域における保健福祉サービスの提供体制に関する基盤の整備が大変重要であります。このため、平成2年6月には老人福祉法等の改正が行われ、住民に最も身近な市町村で在宅サービスと施設サービスが総合的かつ計画的に実施されることなりました。これに伴いまして、老人に対する保健サービス、福祉サービス、医療サービスの一体的な提供を図るため、これらサービスの実施の目標等に関する老人保健福祉計画を、市町村及び県に策定することを義務づけたのは周知のとおりでございます。これは、平成4年9月定例会議で社会党の先輩議員であります、川崎議員の質問に対して行われました福祉事務所長の答弁の一節でございましたけれども、簡潔に老人保健福祉計画の概要について述べられております。  そこで、平成5年1月8日現在、老人保健福祉局が取りまとめました計画作成業務の進捗状況を見てみますと、作成準備中が84市町村で 2.6%、実態調査中が 2,198市町村で67.4%、計画作成中が 692市町村21.2%、計画原案作成済みが 285市町村で8.8%となっており、着実にその作成作業が進んでいることを示しております。佐賀市の場合、平成4年9月1日付ですべての65歳以上の高齢者を対象として、2カ月間にわたって実態調査の実施が行われております。  まず第1点は、その回収状況はどうなっているのか、お尋ねをいたします。  また、現在は回収されました実態調査の集計が行われていると聞き及んでおりますが、第2点といたしまして、年度内にその集計が可能かどうか、可能かどうなのかについてお尋ねをいたします。  さらに、計画策定の時期については、策定委員会の審議動向にも大きく作用されることと思いますけれども、第3点目としては、計画原案の策定時期のめどをどのように考えられているのか、お尋ねをいたします。  第4点といたしましては、策定委員会の構成について、選出基準といいますか、方法と人数についてお尋ねをいたします。  また、この計画作成の意見を十分反映させるため、懇談会の開催等を適宜必要に応じて行うよう配慮すること、との指導がなされております。第5点は、その懇談会の開催とその構成についてお尋ねをいたします。  通告をいたしておりました第4点のその他の項はございませんので、最後の質問事項であります。  第3点は、市民参加によるまちづくりについてであります。その中身は福井章司議員さんが市報のあり方について質問が行われ、答弁もいただきましたので、改めて質問する必要はなくなりました。そこで、読者の人に読んでもらえるような紙面づくり、そして市政に市民の皆さんが積極的に参加できるような情報の発信源としての役割を、十分に果たしていただきますように、御奮闘を心から期待を申し上げて、私の第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(山下勝)   しばらく休憩いたします。  午前11時54分休憩         平成5年3月9日     午後1時04分   再開           出席議員 ┌────────┬────────┬────────┐ │1.山下 勝  │2.佐野辰夫  │3.嘉村弘和  │ │4.宮地千里  │5.池田勝則  │6.福井章司  │ │7.岩尾幸代  │8.山下明子  │9.中山重俊  │ │10.田中喜久子 │11.瀬井一成  │12.黒田利人  │ │13.森 裕一  │14.江島徳太郎 │15.福井久男  │ │16.堤 惟義  │17.西岡義広  │18.豆田繁治  │ │19.片渕時汎  │20.米村義雅  │21.中村 薫  │
    │22.山田 明  │23.大塚次郎  │24.木原奉文  │ │25.御厨義人  │26.宮地 晋  │27.川崎辰夫  │ │28.江口和大  │29.百武英明  │30.光武重一  │ │31.小柳達郎  │32.横尾啓四郎 │33.藤田龍之  │ │34.宮本英樹  │35.木下棋一郎 │36.横尾重雄  │ └────────┴────────┴────────┘          地方自治法第121条による出席者 佐賀市長    西村正俊       助役      富永貞夫 助役      佐藤直良       収入役     木原忠光 総務部長    嶋  栄       産業部長    百武康邦 建設部長    江頭正迪       民生部長    井原 輝 福祉事務所長  横尾哲治       交通局長    小林克己 水道局長    内堀弥太郎      ガス局長    仁位次治 消防長     八田国信       教育委員長   野村綱明 教育長     野口 健       監査委員    原 勝巳 農業委員会              選挙管理委員会         石橋正光               藤田俊秀 事務局長               事務局長 ○議長(山下勝)   休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続行いたします。  休憩前の瀬井議員の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤田俊秀)   それでは、瀬井議員さんの御質問にただいまからお答えいたします。  質問の要点は二つだったろうと思います。一つは今回の補欠選挙は低い投票率だったと、二、三の事例を挙げてその原因は何か、対策はと、これが一点。第二点は、今後は市民参加による政治、より一層求められているのではないかと。市民、議会、執行部の三者が一体となってまちづくりを進める必要がないかと、こういうふうな2点だったろうと思います。  まず1点の、原因と当面の対策について、お答えをいたします。投票の結果については、先ほど、議員さんが述べられたとおり、かつてなかった低い投票率で、委員会も大変驚き、かつ遺憾に思っておるところでございます。理由につきましては補欠選挙であり、これまでの選挙のようにまち全体が盛り上がらなかったと、これがまず一つだろうと思います。その他の理由につきましては、新聞あるいはテレビ、マスコミ等で言われましたとおり、そういうふうな内容、あるいは市民の皆さんの間で言われておったような内容が原因であったろうかと、こういうふうに考えております。選挙区について、特に問題があった投票区はありません。委員会でも投票区ごとにこれまでの選挙結果につきまして、過去6回の選挙にさかのぼって比較してみましたが、これまでどおりの推移で、これまでよかったところにつきましてはそれなりの結果が出ておりますし、従来ともやはり悪かった地区については、今回の補欠選挙でも余りいい結果が出ておりません。率全体を上げることにつきましては、やはり11投票区、あるいは12投票区と、こういうふうな大きな投票区の投票率が上がらなければ、全体が上がりませんので、私どもは、このことにつきましては今後とも十分注意をしながらやってまいりたいと、こう思っております。有権者の多い校区につきましては、御承知のとおり団地等が最近非常にでけております。都市化の頃向がございますので、やはり啓発につきましても、そういうふうな都市化の傾向に応じた選挙啓発をしていかなければいけないと、こういうふうに考えておるところでございます。  それから、第2点の市民参加でございますが、参加の意味につきましてはいろいろありますが、選挙の場合の参加と一般の場合の参加とは、御承知のとおり多少違うと思っております。これを私ども選挙管理委員会の立場で、投票に参加するというふうな立場で考えた場合には、大いに参加していただきまして、自治の発展に頑張っていただきたいと、参加していただきたいというのが、私ども選挙管理委員会の立場でございます。地方自治法の本旨に住民自治の原則が御承知のとおり書いてございますが、選挙管理委員会として関連づければ、それは選挙でございますし、先ほどございましたリコール等の直接請求、あるいは公職選挙法の 192条に書いてあります選挙の後の収支広報と、報告と、こういうふうな形が参加になろうかと思っております。選挙管理委員会は、御承知のとおり選挙の管理、執行が中心でございますので、市民参加についても多少の違いはございますが、そのことは御理解をしていただきたいと思っております。御承知のとおり、地方自治体の選挙につきましては、国政と違いまして政治が有権者の手の届くところにございます。したがいまして、選挙人の意志を第一義にしながらも、その意味が自然と投票の参加につながるような形で、今後とも私どもは選挙啓発につきまして一生懸命努力してまいりたいと、こういうふうに考えております。 ◎福祉事務所長(横尾哲治)   お答えをいたします。昨年9月から10月にかけまして実施いたしました高齢者ニーズ調査の回収状況はどうかという御質問でございましたが、平成4年9月1日現在の65歳以上の高齢者の方々全員を対象といたしまして、2万 2,671名で、回収は2万 2,604人、99.7%の回収率でございます。未回収につきましては、調査時に死亡とか転居、それから調査に対する拒否等もございます。  それから、2番目の集計結果の時期はということでございますが、これにつきましては3月末、今月末を予定をしております。  それから、3番目の策定の時期につきましては、平成6年2月までに計画策定を完了する予定でございます。  それから、4番目の計画策定委員会の構成メンバーにつきましては、各界各層の代表の方々20名程度を今予定をしております。  それから、5番目の市民の懇話会についてでございますが、これにつきましては5年度実施いたします保健福祉計画に先駆けまして、平成3年度に佐賀市長寿社会基本計画というのを策定いたしたわけでございます。この計画策定に当たりましては、各種団体の参加を得て、懇話会を設置いたしまして意見を集約してきたところでございます。  また、平成3年1月にメートプラザにおきまして、在宅福祉シンポジウムというものを開催し、また今年2月の17日には市の文化会館で「老人の暮らしと健康を考えるシンポジウム」というものを開催いたしまして、市民の皆さんの御意見を幅広く取り入れてまいったところでございます。今回策定いたします保健福祉計画につきましては、策定委員会を設置いたしたいというふうに思っております。以上でございます。 ◆(瀬井一成議員)   それぞれに御答弁をいただき、ありがとうございます。第1点、答弁いただきました件につきましては、中身が余りないように感じたところでございますけれども、答弁の趣旨については理解をできましたので、これをよしといたしたいと思います。  それから、第2点に質問いたしました、老人保健福祉計画の策定につきましての懇談会についてでございますけれども、実は私の手元に、これは基山町の役場が老人保健福祉計画を策定するに当たって行った、チラシがございます。このチラシを見ますと、「今回は老人の保健福祉を充実し、住み続けたい基山町の計画づくりに取りかかるに当たり、老若男女を問わず、町民の方々の率直な御意見、御要望などをお聞かせいただきたいと思います。つきましては、下記のように懇談会を開催いたしますので、ぜひ御参加ください。」、こういう案内のチラシでございます。先ほど答弁にありました佐賀市としては、平成4年に策定されました佐賀市長寿社会基本計画の策定の段階で、そういうものを準備をしてきたと、こういう答弁でありましたけれども、実態調査を行った後の策定委員会の審議になるということからして、こういうことも要望等を聞くという機会が必要ではないかと、こういうことを要望申し上げて、私の2回目の発言も終わりたいと思います。ありがとうございました。 ◆(山田明議員)   通告をいたしております3点について、お尋ねをいたします。  まず、市立図書館の建設についてでございます。待望の佐賀市立図書館が平成6年度開館を目指し、いよいよ新年度には実施設計もまとまり、建設工事に着工することになりました。九州の県都の中にあって、市立図書館を持たないところは長崎市と宮崎市と佐賀市であり、また県内の7市の中でも市立図書館を持たないのは佐賀市だけでありましたということで、市立図書館建設に対する市民の期待は大きく、建設に当たっては他都市をリードするような立派な図書館をつくってほしいという声が高まっているわけでございます。こういった声を受けまして、昭和62年6月に市立図書館設置構想が表明されて以来、先進地の市立図書館の調査、研究を初め、各種の委員会や懇話会等で慎重に検討された結果、地域文化を高めることのできる生涯学習の拠点として、図書館機能、文化活動機能、視聴覚施設機能、及び総合的な情報センターとしての機能を持つ市立図書館を建設するという基本的な考えのもとに、大和紡跡地に建設されるようになったわけでございます。具体的な建設準備は、懇話会での検討結果をもとに市立図書館建設準備室で進められているわけでございますが、建設工事着工を目前にした現時点で、次の4点についてお尋ねをいたします。  1点は、図書館建設は平成6年開館を目指し、新年度に実施設計がまとまり次第、建設工事着工という段階に来ておりますが、他都市をリードするような立派な図書館建設をと期待する市民の間からは、いまだにパースも示されていないために、大きさも形もわからないし、どういった内容の図書館ができるのかわからないので、事業概要を早急に示してほしいという声を多く聞くわけでございます。こういった声に対し、どのようにこたえられるお考えか、新しい図書館の概要と準備状況とともにお尋ねをいたします。  2点目は、市立図書館と県立図書館の違いについてでございます。先ほども述べましたように、佐賀市はこれまで市立図書館を持たなかったために、県立図書館に全面的に依存していたわけであります。もちろん、市立図書館建設後も県立図書館を活用できるわけでございますが、市立図書館建設を前に、市立図書館と県立図書館の役割、関係性等についてどのような相違点があると認識され、図書館建設に対応されていかれているのか、お尋ねをいたします。  3点目に、市立図書館の管理運営体制についてお尋ねをいたします。私は昨年5月、浦安市立図書館長の竹内紀吉氏の「図書館のある暮らし」という表題の講演を聞き、感銘した点がございました。それは、図書館の建設を考える場合、大事な要素として、職員、そして資料、施設、こういうのが考えられるわけでございますが、普通の場合、大体施設に75%、資料に20%、職員に5%のぐらいの割合で事業を進めるが、市民の期待にこたえられる、住民サービスにこたえられるような図書館を建設するためには、逆に職員に75%、資料に20%、施設に5%ぐらいの、これは何も数字的ではなく、考えるポイントの重点の置き方だと思いますが、つまり建物や蔵書が幾ら立派でも、すぐれた、やる気のある職員がいなければ、価値はなくなると言える。また、管理責任者の館長を初め職員は図書館ができてからでは遅く、基本設計から実施設計に入る直前ぐらいに決定するのがいいのではないかというお話でございました。市民に、市民の期待に十分こたえられる職員とは、図書館の専門職である司書の資格を持った、意欲あふれる職員の配置が不可欠であるということであります。私どもがこれまでお聞きしている範囲では、大和紡跡地という最高の地に、約 7,000平米の広さで40万冊の蔵書というように、まさに建物の規模だとか、蔵書の数では九州の中にあっても決して引けをとらない図書館に、すばらしい図書館になるように思いますので、その点、魂となる部分の職員の配置については、全力を挙げてほしいと思います。以上の点を踏まえ、館長人事はいつごろ決定するのか、また職員体制、並びに図書館の管理運営体制はどのようになされるお考えか、お尋ねをいたします。  4点目として、大和紡跡地の市立図書館の建設予定地の北側に、佐賀市立青少年科学館の建設が予定されております。現状では計画のみで、すべて白紙のようでございますが、図書館の機能や外構面で、外構的な面でバランスをとり合うために建設はおくれるにしても、同時進行で建設の検討を進めるべきだと思いますが、その点いかがでしょうか、お尋ねをいたします。  次に、佐賀市の観光産業の振興対策についてでございます。私は昭和62年9月議会で同じような質問をし、長崎のオランダ村を視察した折の体験から、観光産業の振興に必要なことは、資源開発とともに、観光客の立場に立った受け入れ態勢の強化と、観光宣伝の強化が必要なことを訴え、幾つかの提案をさしていただいた経緯がございます。当時から見ますと、市制施行 100周年記念行事を機に、飛躍的に成長した熱気球大会や栄の国まつりの前のときでありました。数字がすべてではありませんが、一つの目安としまして質問をしました、前年度の昭和61年度に佐賀市に観光を目的に来た人は、県の調査によりますと約 271万という数字が出ておりました。その後、6年を経た平成3年度の同調査では約 301万人となっており、当時から見ますと約30万人の増になっております。この数字は市当局の 100周年記念行事に取り組まれた努力の成果であると同時に、一つの目的に向かって全庁的な取り組みをすることによって、大きな成果を生むことができるという証拠を示したものとも言えると思います。が、反面、最近ではバルーン大会や栄の国まつりも佐賀市の目玉として定着はしてきたものの、それが観光産業の振興、あるいは佐賀市の発展という面にどれだけプラスになっているのかという点を指摘する声が出始めているのも事実であります。私はそういった声を謙虚に受けとめ、イベントの見直しとともに、他の観光産業の振興についても真剣になって取り組まなければいけないときがきていると考え、次の3点についてお尋ねをいたします。  まず第1点は、以上のような経緯を踏まえて、観光産業の振興対策についてどのように認識をされ、取り組まれているのか、現状と課題についてお尋ねをします。私はある意味で、佐賀市の場合、観光資源の開発という面では出尽くしているのではないか、今後は観光客の立場に立った受け入れ態勢の確立、例えば、ポイントを絞った観光ルートの設定とか、観光客に対するサービスの提供等に力を入れるとか、観光宣伝にもっともっと力を入れるべきであると思いますが、その辺を含めて御答弁をお願いします。  2点目は、観光の推進体制の強化ということについてでございます。私は一つの例として、フリーウエーオアシス、現在ではハイウエーオアシスとなってるそうですが、その公園を含む金立公園を取り上げ、お尋ねをしたいと思います。フリーウエーオアシス公園については、昭和62年に質問しました折、市長より、国からも指定を受けた、全国に北海道と石川と佐賀市の3カ所しかない公園構想である。つまり、高速道のインターを出ないで、ドライバーが自由に出入りできる公園であり、金立公園や葉隠発祥の地と、その周辺の公園と続いているので、今後の観光客の誘致には大きなプラスになる旨の話を伺い、当時、これは将来佐賀市北部の大きな観光資源になるなと思ったものでございました。また金立公園は、現在、緑ののシャワーロードだとか草スキー場、子供の遊び場や夏場のキャンプ施設、さらには丸山古墳群や夢郷庵等がございますが、それぞれの施設の管理体制や建設の折の思惑が異なり、統一されていないために、本来の機能を十分発揮していないように思います。  そこで、質問ですが、例えば、ハイウエーオアシス公園を含む金立を公園を考えた場合に、教育委員会がございます。また産業部の農林課がございます。そして、建設部の都市計画課があるわけですが、あって公園整備をされているわけですが、計画から建設、管理に至るまでの各部局間の話し合いはどのようになされているのか、観光産業の推進という面で資源開発、建設の段階から観光客の立場に立った受け入れ態勢を考え、PRも検討できる総合的な態勢をつくるべきではないかと思いますが、現状はどうなっているのかお尋ねをいたします。  3点目に、佐賀市は歴史的建造物と保存対策調査事業の一環として、旧古賀銀行の建物や柳町の旧千鳥の建物、そして最近では故山口亮一画伯の旧宅等を購入したわけでありますが、今後こういった建造物についてはどういった形で整備、保存され、市民に公開されていかれるお考えなのか、お尋ねをいたします。  最後に、佐賀空港建設事業に伴う佐賀市の諸問題についてでございます。最近の新聞報道によりますと、佐賀空港は本年で終える地盤改良試験の結果を踏まえ、6月ごろに滑走路の空港本体工事に着工する。構想から24年目にして、佐賀空港は平成8年の開港を目指し建設に向け離陸するわけだが、課題も多い。まず、地盤対策と用地造成のため、土砂約 120万立方メートルを大量運搬する。東脊振村から佐賀市を経て運搬するが、当面の課題が土砂運搬対策で、県は交通安全措置を講じ、住民の協力を求める意向だとされており、県は新年度佐賀空港予算の確定に伴い、平成8年度開港に向け、いよいよ本格工事に着工するようでございます。この事業につきましては、県事業ではありますが、建設着工の段階から開港時の将来に至るまで、一番影響を受けるのは佐賀市でありますだけに、市民の関心は高く期待も大きいわけでありますし、そういった意味で私も過去5回にわたって関連の質問をした経緯がございますが、諸般の事情で開港予定が当初の平成6年7月であったのが平成8年となり、2年もおくれたこともあり、その間の土砂運搬コースやコース沿線の交通安全対策、さらには国際空港問題等についての課題は残されたままになっているのが現状でございます。そういった中で、いよいよ本年6月、本格工事に入る段階を迎えまして、改めてこれらの課題に取り組まれる当局の考えを2点についてお尋ねをしたいと思います。  1点目は、土砂運搬コースに対する考え方と運搬コース沿線の交通安全対策でございます。県から示された土砂運搬コースについては、今までも述べてこられましたとおり、大和インターより国道 263号線を経て、国立病院の前より北部バイパスを経て開成小学校の東の西部バイパスを通って空港道路に入る路線になっており、計画では約2年間にわたって1日往復 500台の大型ダンプカーが通過し、1日8時間稼働したとしても約1分間に1台が通過することになり、現状でも大変な交通渋滞であるのに加え、本格工事になると大変な交通混雑が予想され、特に高齢者の方や小・中学校の児童の通学路については、交通安全対策上非常に問題が多いために、これまでコースの分散化の検討だとか、沿線住民に対する事前の説明会を早急に開き、十分な協議をして対策を講ずるように要求してきたわけでありますが、この点、現時点でどのようになってるのかお尋ねをしたいと思います。  また、特にコース沿線の小・中学校の通学路につきましては、昨年6月の議会で市教委でも父兄と連絡をとり、積極的に問題点や改善の要望等を掌握し、児童の交通安全対策に全力を尽くす旨現教育長、当時の総務部長より答弁をいただいた経緯がございます。その後の対応はどうなっているのか、特に教育委員会の目から見たその後の状況についてお尋ねをいたします。  2点目として、国際空港問題について市長の考えをお伺いしたいと思います。この件につきましても過去2回お伺いをしました。平成2年の9月のときには国際化の時代を迎え、国際空港の必要性は認めつつも、発言する時期が問題であり、時が来れば行政としても他の機関と協調し取り組んでいく旨答弁をいただき、さらに昨年3月議会では国際空港の問題はいわば日程に上がってきたと判断しているので、経済界、行政、政界等と協力し合い、佐賀県の総力を挙げて対応していくべきだと考えている。さらに、この問題について一番近い距離にあるという立場で、最大の努力、あるいは先頭に立って推進をしていくという労を惜しまないつもりだとの答弁もいただいておりました。空港建設事業の本格着工、平成8年度開港予定との動向を受けて、新年度当初予算でも佐賀空港活用策等基礎調査事業を提案されておられるわけでございますが、この調査を進める過程の中でも、現在、計画されております空港の場合と国際空港になった場合とでは、佐賀市に対する産業振興を初め、あらゆる分野でのインパクトは天地雲泥の差があると思いますが、この点いかがでございましょうか、お尋ねをし、1回目の質問を終わります。 ◎教育長(野口健)   山田議員の質問にお答え申し上げます。  まず、市立図書館についてでございますが、市立図書館建設準備の状況についてということでございますが、市立図書館につきましては、これまで多くの市民の方々の意見を参考とするとともに、懇話会や策定委員会を設置し、佐賀市にあるべき図書館像についての検討を行い、基本構想、基本計画とも言うべき佐賀市立図書館ネットワーク形成事業推進計画を策定いたしました。一方、昨年9月には国のリーディングプロジェクトの事業採択も受けております。この推進計画による図書館の概要は、システムとしての市立図書館を中心に公民館図書室を公民館の拡充計画に合わせて分館、あるいは分室機能を持たせるとともに、移動図書館を巡回させて市域、全市域に図書サービスを行うということにしております。また、将来は市内の学校図書館等もネットワーク化を図り、よりよいサービスを目指していきたいというふうに考えているわけでございます。  資料面につきましては、蔵書数は開架図書で20万冊、それから閉架図書で20万冊合計の40万冊をそろえたいということにしております。また、ハイビジョンやVTR、CDなどの視聴覚資料の充実も図っていきたい。  また、図書館の準備状況でございますが、現在この推進計画に基づいて基本設計に着手したところでございますが、一方資料購入につきましても開館時には10万冊以上をそろえられるように選書、購入に今当たっております。また、ことし4月開館予定をしております開成公民館を、市立図書館オープン時には第1号の分室としてこの機能を持たせられるよう、今準備を行っているとこでございます。  それから、御質問のパース等による図書館の姿が見えてこないという御指摘でございますが、今回の市立図書館の設計に当たりましては、業者の選定方法といたしましてプロポーザル方式を採用いたしております。これは文化会館建設で実施いたしましたコンペとは違いまして、設計作品でなく、設計体制や設計の考え方、こういったものを提案いただいて、それにより設計事務所を選定する、このために行ったもので、現在PRにできるようなパース等はありませんが、今後基本設計がまとまり次第パース等を作成し、市民の方々へもPRを行うこととしております。なお、今後は設計に限らずオープンまでの建設準備段階の節目節目には、市民の方々へも積極的なPRを図ってまいりたいというように考えております。  それから、県立図書館との関係についての御質問でございましたが、市立図書館は気軽にだれでもが立ち寄られるような、市民にとっては身近な図書館サービスを目指してるわけでございます。このため、収集する資料についても気軽に借りられる、新鮮な図書を幅広く用意するとともに、雑誌、あるいは視聴覚資料等も豊富にそろえていきたいというふうに考えております。一方、県立図書館は県内全域を視野に入れたサービスを展開された運営がなされておりまして、資料面でも専門的なものや、古文書、郷土資料等の多くの蓄積がございまして、今後は市立図書館の蔵書を補ってもらうことも多々あるかと思われます。今後、援助、協力をお願いすることとしております。このようなことから、現在も懇話会や図書資料選定委員会のメンバーに県立図書館の方々にも入って助言を受けておりまして、これからも県立図書館との協議、調整を行うことで、よりよい図書サービスを目指して協力体制をつくっていきたいというふうに思っております。  次に、3点目として市立図書館の運営体制についての御質問でございますが、図書館のよしあしはその図書館の人によって決まるということを御指摘になりましたが、このことも私は十分承知しております。御質問の開館後の管理運営並びに職員の体制の件につきましては、施設の設計等の絡みもあるわけでございまして、現在管理運営面、人員体制面について先進都市の図書館を今調査してるところでございまして、今後ともいろいろな角度から検討してまいりたいと思っております。  それから、館長人事のことについてお触れになりましたが、これ館長につきましては、全国の図書館あたりを調べましてもいろいろあるようでございまして、館長については非常勤、常勤のこともあるようでございます。そういった面からも方法等今検討しとるとこでございまして、しかしながら、選任に当たっての基本的な考え方といたしましては、やはり館長は図書館の顔であるわけでございまして、人格、識見等にすぐれて、また図書館機能も十分発揮できる館長をと、選任したいということで今市長とも協議してるとこでございます。時期につきましては、開館の時期を失しないように決定していきたいというふうに考えております。  なお、平成5年度の図書館の準備体制といたしましては、昨年に東京の葛飾区の図書館から1人専門職の採用をいたしておりますし、順次体制は、の充実を図ってきたところでございますけど、いよいよ図書館建設にかかることになるわけでございますので、その作業も大きくなることから、5年の4月には現在の準備室を課に昇格させる等、その組織の充実をさしていきたいというふうに今考えているとこでございます。  それから4点目といたしまして、市立図書館の建設予定地の北側に計画している青少年科学館のことについてお触れになりましたが、現在のところ、青少年科学館につきましては昨年度から他都市の科学館の調査等を行っている段階でございまして、現在のところ、どのような科学館にするかは全くの白紙の状態でございます。しかしながら、市立図書館との調整というのはなかなか困難ではありますが、駐車場の配置とか建物の配置計画等については、市立図書館に隣接するということをにらみながら、設計も行っていきたいというふうに考えております。  それから、佐賀市の観光産業の振興対策の中で歴史的建造物の調査結果に基づいて古賀銀行、旧古賀銀行や山口亮一画伯の旧宅等を取得しているが、これらの活用計画、どうなってるのかという御質問でございましたが、総体的に歴史的建造物等の活用計画は歴史的建造物等保存対策調査というのをやっておりますが、この結果を踏まえまして、今その保存や活用について具体的な検討を重ねているとこでございます。その中で、既に旧古賀銀行、同頭取の旧古賀邸や山口亮一旧宅などを取得してるわけでございますが、これらの保存、活用については、現在のところは長崎街道における拠点施設として整備し、活用を図っていきたいと。そのために、柳町地区の歴史的な環境整備と歴史的建造物、先ほど申し上げました古賀銀行跡、古賀頭取邸跡、あるいは山口画伯旧宅等、これらを社会教育施設、歴史民族博物館群というふうに位置づけておりまして、それぞれの館をネットワークを図りながら、展示資料とともに歴史的建造物のそのものを展示して、それで基本構想、基本計画を策定してるとこでございます。これらはすべて市民に大いに公開いたして、また活用していただけるような考え方で進んでおります。市民に開かれた施設整備ということで計画を進めてるとこでございます。なお、これらの整備を実現することによって、佐賀城下町の活性化にも大きな役割が果たせ、さらには観光振興にも必然的につながっていくものというふうに考えております。  それから、空港建設事業に伴う諸問題といたしまして、小・中学校の通学路の安全対策のことについての御質問でございましたが、昨年の6月の議会終了後、教育委員会といたしましては全校に対して、これは議員さんのたしか御指摘であったと思いますが、子供の目の高さで再度通学路の点検、見直しを実施するよう指示いたしまして、再点検後、小・中学校から約96件の改善要望が出ておりますので、早速関係機関等に改善要望方をお願いしてるとこでございます。  それからまた、現在、試験盛り土が行われたわけでございますが、これにつきましては、ことしの1月に校長、教頭会を通じまして、総務課と一緒になりまして、空港用の土砂運搬ルートについての説明会を再度行いまして、通学路の点検見直しを今依頼するとともに、総務課と合同での現地調査も実施しております。ただ、本格的な運搬が開始されることにつきましては、現在のところ、まだ具体的に決まってないようでございますので、今後そういう具体的な計画が出されれば、その都度関係小・中学校とも連携をとりながら、安全対策は講じてまいりたいというふうに考えております。以上。 ◎産業部長(百武康邦)   御質問にお答え申し上げます。まず、市の観光産業の振興につきましてでございますが、余暇の時代を迎えまして、レジャー産業はますます発展をしており、佐賀に入ってくる観光客数も増加をいたしております。観光は、佐賀市といたしましても大変重要な産業と位置づけまして、観光資源の開発、保存、宣伝、誘致に努力をいたしておるところでございます。本年度は、佐賀城、高伝寺、大隈記念館、お濠ばた、神野公園と北部の葉がくれの里一帯、また長崎街道沿いにサイン計画に基づきます説明板36基と大型の案内板19基の設置を完了いたしております。特に、大隈記念館につきましては、内装を一新いたしまして、展示内容を充実し、本年度は大隈侯の没70周年記念行事を早稲田大学の協力を得ながら実施したところでございます。また、幸い隣接地に 300坪の用地確保ができる見通しが出ましたので、今後用地の確保を図りながら、記念館の充実を図ってまいりたいと存じております。大隈侯を顕彰するために、ただいま大隈侯小伝を県下中学1年生、県下 100校、1万 5,000部を配布しながら、大隈侯の顕彰をいたしておるところでございます。これは大隈誕生地記念館より贈呈をされております。また、「佐賀が生んだ大隈重信」というビデオを作成いたしまして、市内小・中学校の教材として全校に配布いたしております。また、記念館、市民ホール、ぶんぶんテレビ、市営バスの貸し切り等々の中で放映もいたしているところでございます。  一方、点からら線へ、点から面へとして観光ルートの設定をいたしております。葉がくれの里、これは金立、久保泉を中心といたしまして4ルートを設定いたしております。また、「佐賀城下町見て歩き」につきましても、佐賀城下を中心といたしまして4ルート、中でも長崎街道歩こう会等を実施しながら、佐賀の皆さんが佐賀の観光地を十分に認識し、案内人として役立てていただく歩こう会等も実施しております。また広域的では中部観光、これは三田川、神埼の吉野ケ里から多久市の聖廟にかけまして2市5町、このルートをつくりながら観光の広域的なルート設定をいたしております。一方、筑後・肥前観光ルート、これは八女のインターから入りまして瀬高の船小屋温泉、白秋の柳川、古賀政男の大川、佐野常民の川副、下村湖人の千代田、佐賀の七賢人、大和・富士の茂吉、小城の梧竹、3市7町のルートもこしらえております。新たに今年度は徐福ロードを今こしらえて諸富、佐賀、大和、富士と、この徐福ロードも今進めておるところでございます。なお、除福伝説につきましての冊子を来年度に印刷をすることにいたしております。また、九州は一つ、九州観光都市連盟に加入をいたしまして、相互の交流はもとよりでございますけれども、アジアの玄関口としての九州の宣伝、また、北海道方面への宣伝隊の派遣活動等も行っておるところでございます。  大きなイベントといたしましては、インターナショナルバルーンフェスタ、先ほども御質問がございましたように、国際大会といたしましては59年から始めまして、その間、平成元年には 100周年世界選手権の開催等々を含めまして、平成5年でこの国際大会も10年目を迎えることになります。また、佐賀の地でバルーンが開けてから14年目になってまいります。世界各国から多くの参加者があり、今ではバルーンの佐賀としてすっかり定着をいたしております。また、その間にはF1の試乗等も行いましたけれども、このようなイベントの開催とともに、「佐賀」という知名度も非常に高くなってまいりました。また、一方では県民、市民の企業の方でのバルーンに対する認識度も高く、佐賀で約60機、70名以上のパイロットが今育っております。まさしく日本一の気球保有県となっております。知名度の高まり、ボランティア、国際交流、ホームステイ、情報の発信基地として、市民、県民でつくり上げた宝であります。新たな計画を立てながら、今後も継続的にこのバルーンの大会を開催していきたいと考えております。  また、栄の国まつりにいたしましても今年で22回目を迎えますが、まつり振興会を中心に議論に議論を重ねながら、これまで市民の手づくりの中で今日までの歴史をつくってまいりました。今年はまつり事務局を青年会議所に移行する考えを持ちながら、若者の知恵を出し合いながら計画づくりを進めておるところでございます。市民総参加はもとより、企業団体等の参加、また市外から多くの参加者を呼びがけておるところでございます。  また、九州は一つ、都市観光交流の輪も広げながら、都市間交流、まつり交流を進めております。年々参加者も多く、栄の国まつりもすっかり佐賀の祭りとして定着をしております。  一方、受け入れ態勢でございますけれども、案内書の充実、インフラの整備、宿泊施設の充実、特産物、伝統工芸、土産品の開発等々まだ問題もありますが、一方でタクシーの観光タクシーも発足をいたしてまいりました。これも今後の充実を図ってまいりたいと考えております。今やグルメの時代、佐賀ならではの特徴ある食べ物等も観光客の受け入れ態勢の整備と同時に押し進めておるところでございます。  今や佐賀市は古代のロマン吉野ケ里、毎年 150万から 170万、空のロマン熱気球、これが大会期間中約80万、またこれに対しまして市民の活気が出てまいりました。話題性も高く、またマスコミの情報も豊富で、佐賀の知名度も高まりつつあります。佐賀はまさに最高の風が吹いてきたと思います。順風満帆、ことしから3年事業として始まる佐賀県観光物産キャンペーンと一体となって、観光宣伝と誘致活動に努め、同時に佐賀市のイメージアップを図ってまいりたいと考えております。  次にハイウェーオアシスと観光事業各部の連携ということでございましたけれども、北部観光一帯の開発、ハイウエーと接近いたしております北部山麓自然公園、ここの中には北部山麓一帯の開発が進められております。その中でも農林、産業部の農林分野では、生活環境保全林整備事業を林野庁助成の中で進めております。またシャワーロード、県のふるさと戦略で進めております。また商工部門では、雇用促進事業団の野外研修施設の整備を行っております。都市計画の方では、ハイウエーオアシス構想の中で、都市公園、金立公園の整備が進められております。また、教育委員会では葉隠の発祥の地、その周辺の公園整備事業が進められております。各部の事業は十分にこの協議を進めながら、これも佐賀市の総合計画に基づく各部の補助事業での取り組みでございます。北部山麓一帯の整備が完成しますと、すばらしい葉がくれの里、山麓観光の目玉として活用できるものと考えております。 ◎市長(西村正俊)   国際空港の問題について、私へのお尋ねございましたのでお答えいたしたいと思います。国際空港につきましては、これは国際化社会が進展する中で、しかも東京一極集中と言われる今の時代に、極東アジア地域に一番近い九州に国際空港をというのがそもそもの発端であったわけでありまして、九州が一体となってひとつ国際空港の誘致を図ろうという努力がなされたわけであります。そして、それは九州・山口経済連合会と、九州地方の知事会が一緒になりまして検討委員会をつくって調査を開始をしたわけであります。ただいまのところは第2次調査の検討に入っていると聞き及んでおりまして、その調査結果が8月、本年の8月ごろにはできるという予定でありますけれども、具体的にどこに立地するかというところまではなかなかまいらないというのが現状でもあるわけであります。そこで、この検討委員会におきましては、2次調査の内容結果を受けまして、さらにその立地を予定されている地域につきましても、詳細な地形だとか地質だとか、あるいは建設コストなどの精査検討を行うという手はずになっていると言われているわけであります。  このような九州全体の情勢の中で、佐賀もそれでは今つくられている、御質問になりました佐賀空港を国際空港にという声がにわかに浮上をしてまいったわけでありまして、このことは県内の経済3団体が九州国際空港研究会というのを組織いたしまして、有明海の湾奧部に国際空港をつくることの可能性、検討を開始をいたしまして、その調査結果が本年の2月に出てまいったことはもう御承知のとおりであります。県におきましてもこのような情勢を踏まえまして、積極的に有明海湾奧部の国際空港の建設に向かって始動を、開始をしたわけでありまして、平成5年度の新しい予算の、県の予算の内容を見てみましても、国際空港の可能性等の調査費を計上されておりまして、これから国際空港へ向かっての各種調査がスタートをするわけであります。  しかし、これは九州各県の状況を見てみますというと、熊本県が同じ有明海でも荒尾の沖合ということをおっしゃっているそうであります。また福岡県は、経済会、行政を挙げまして玄界側ということを今主張をしている。これは、板付空港の第2空港という表現をとっておりますけれども、その本音の部分を聞きますというと、やはり国際空港というのが胸の奧にはちゃんとあるわけでありまして、このようにして九州各県それぞれの思いを込めながら、やはり立地的に自分のとこに近いところという願いがそれぞれ出てきたわけであります。ですから、これからいよいよ本番になってくるのではないか、そのような中で佐賀県も一生懸命やっていらっしゃるわけであります。そういった意味で、佐賀市といたしましても有明海の湾奧部、特に現在の佐賀空港を拡張する形でできるといたしますならば、これが佐賀市としてはベストの位置でありすので、これに向かって私どもも協力を惜しまない、これは従前、従来申し上げていたとおりであります。  具体的な行動をどのようにして起こすか、これは県の方との、県の御意見も十分お伺いしながら県と一緒になってやらなきゃならないと、かように存じてるわけであります。  そこで、新しい年度への提案をいたしました、この空港関連についての調査の経費でありますけども、これは国際空港の建設の情勢が今申し上げましたような、まだ混沌としてるさなかであります。しかし、佐賀空港だけは少なくとも平成8年前後には、これはフライトが始まるわけでありますので、当面これに対応する方策というのを考えていかなきゃならないのでありまして、これはまたそういった意味で調査をさしていただきたいと考えております。 ◎総務部長(嶋栄)   佐賀空港建設事業に伴う諸問題の中で、土砂運搬の関係についての御質問にお答えいたします。佐賀空港は、昨年9月に用地問題が解決したことから、ことしから本工事に着工することになっております。佐賀空港は軟弱地盤上に建設されるため、地盤の安定を図ることが重要でありまして、試験的に盛り土を行い、工法の検討が昨年2月から実施されております。この結果におきましては、現在開催されている佐賀県議会において知事は、去る2月18日に開催された技術検討委員会において、12月までのデータによる中間報告に基づき、一つ、沈下は終息傾向にあるが、その結果を見るまでに至っていないと。二つ目に、地盤改良工法としては施工性、経済性から判断してスーパードレーン工法が望ましい。3番目に、今後もさらに観測を続け、最終沈下量、沈下時期の予測を立てることなどの意見がありまして、当面、平成5年3月まで観測を続け、状況を見極めていくこととしているというような御答弁がなされております。したがいまして、本工事は地盤改良試験の結果を踏まえ、盛り土量、改良工法等について詳細な検討が行なわれることになっており、具体的な工事計画は数カ月を待たなければならないのではなかというふうに考えております。  現在における運搬ルートの交通安全対策につきましては、従前から申し上げていますようにある程度の具体的計画ができ、1日当たりの運搬量等がわからないと、実情に即した説明会ができませんので、県当局に対しましてはできるだけ早期に地元説明会が開催できるようにお願いしているところでございます。したがいまして、具体的な計画や運搬ルートが決まりますと、地元説明会はもとより、通学路の交通安全の確保につきましては教育委員会等を通じ、安全対策をお願いしてまいりたいと思っております。また、問題点や要望がある場合におきましては、佐賀県空港建設工事交通安全対策連絡協議会が組織されておりますので、ここを通しましていろいろと要望してまいりたいというふうに思っております。この連絡協議会には県を初め県警、建設省、沿線の市町村、トラック協会、日本道路公団等々がメンバーになってりますので、こういうところに強く要望していきたいというふうに思っております。 ◆(山田明議員)   それぞれ御答弁いただきました図書館の件につきましては、非常に御苦労をおかけしているわけでございますが、そういうことで今のお話しのとおり、答弁のとおりでプロポーザル方式ですか、ということでパースがなかなか示せない、示され次第、いわゆる実施設計ができ次第、市民に広報していくということでございましたが、ひとつ午前中も出ておりました市報等を活用して、積極的に建設以前の段階で準備状況等をPRをしていただき、これまで懇話会等で方向性は大部分決まっているにはしましても、多少パース、内容を示した後、市民からの声も参考にしながら、立派なものを進めていただきたいなと、このようにお願いをしたいと思います。  図書館の件では、市長に一言あれですけれども、市長の選挙公約というとちょっと言い方が悪いですが、長年の懸案であったわけでございますし、規模等から言いまして、他都市に誇れるような立派な図書館ができるものと期待をしておりますし、実施設計後でないと建設費はわからないということですが、一応の一つの規模として形、やっぱりどれぐらいの建設費かというのが一つのバロメーターにもなります。もちろん、実施設計後でないとわからないということですが、実施設計後に 100億と言っても、市長はそれはだめだということになると思いますが、幾らぐらいの範囲ならということを考えておられるのか、が1点。  もう1点は、管理運営体制は今後の検討ということですが、基本理念の中に「意欲あふれる職員のいる図書館」「市民への旺盛なサービス精神」「先端的な図書館づくりの情熱」「専門的な知識」と、こういったことで、を目標に職員の人選をしていかれると、そういうことで管理運営、あるいは管理体制、運営体制については設計を見た上でないということはわかりますが、館長人事については私は先ほども申し上げましたように、現段階ではもはや決めておくべきだと思いますが、もう一回その辺の市長の考えをお聞きしたいと思います。  次に、観光産業ということですが、非常にタイトルが大きい質問になりました。産業部長中心の今までの御苦労を披露されて、本当に御苦労さんでしたと申し上げたい気持ちでいっぱいでございますが、私が申し上げたかったのは62年のときにフリーウエーオアシスということでですね、実績を調べてみますと大体年間9万 5,000人から10万人以下の陣容だということでございました。ここでひとつ、そういうことで、もうちょっと金立公園ぴしっとならないもんかなということで質問をしたわけですが、金立公園につきましては現在整備中ということでありますので、が、全国で三カ所しかない貴重なフリーウエーオアシス公園構想、これをやっぱり生かして、高速道を通過するお客さん全員が立ち寄ってみたいなと思わせるような施設、あるいはサービス、PRを強化し、名実ともに北部の玄関になるように地元と市が一体となって、地元でもかなり徐冨の里、金立公園、コスモス園というようなことで、確定が決まる前の段階で相当地元は盛り上がっておるようでもありますので、しっかり取り組んでいただきたい、要望をしたいと思います。
     それから、古賀銀行も購入して2年ぐらいになろうとしているわけですが、先ほどのお話で、答弁で、歴史民俗資料館構想ということで進めているということでありますが、個性あるまちづくりという面でも、他都市にない貴重な観光資源であると思います。佐賀市の歴史的遺産のよさをアピールするように、整備、保存にはひとつ全力を挙げて一日も早く市民の前に、見えるように努力をお願いしたいと思います。  そこで、これは担当助役にお尋ねをしたいんですけれども、先ほど申し上げました、今産業部長の答弁にもありましたが、やっぱりバルーン大会、あるいは 100周年記念の栄の国が盛り上がったちゅうのは、やっぱり市民が一体となって進めたということでですね、先ほど申し上げましたようにやっぱりつくる段階で教育委員会、産業部また建設部とその辺が余りこう、それぞれの思惑でやってありますので、その辺をしっかり、現状としてある程度観光資源が整ってきたと、やっぱりある程度焦点を絞って、みんなの意見を統一して私はやるべきではないかと、そういう意昧では町内に助役さんないしは産業部長を中心にして、各委員会から成る強力な組織体制づくりが必要であると、いわゆる全庁的な取り組みが必要なときが来てるのではないかと思うんです。午前中も発表があっておりましたが、いろんな面で開発が進め、購入したのを今一本化していよいよ最後の総仕上げをしていく段階でありますので、各委員、部会等がしっかりと意見を統一して、そして大前提としてはやっぱりお客さんのニーズにこたえる顧客集客力を持つような施設をつくっていくためには、そういったものが必要だなということで、あえて前段の説明をしたわけですが、助役を中心に庁内に各種委員会からなる観光産業の振興体策というか、そういうような考えがないかどうかを1点お尋ねしたいと思います。  もう1点は、本格的なそういう推進体制のときが来ているとするならば、現在商工観光課の商工係は5名です。やはり5名の職員でバルーン大会、さあ栄の国まつり、新しいことを考えたりなんかするよりも、もう表に来た一つ一つのことを処理していくのに精いっぱいのように思います。そういった意味で、佐賀市はこの辺で観光を表に出すということで、観光係を他都市のように観光課に昇格をさせて、人員をふやす等、根本的な対策が必要じゃないかなと、このように思いますが、この辺どういうふうにお考えかお尋ねをしたいと思います。  次に、産業のPRという点で前回質問したときに、佐賀市全体の観光産業を紹介、PRするような小冊子を一冊にまとめて、いわゆる小・中学生や市民啓発、市民の人、小・中学生に佐賀にはこんな観光というか、歴史があるというのを示す市民啓発用を初め、他都市に対するPR用に使ってはどうかと提案をいたしました。現在は「佐賀城下町見て歩き」という1枚の冊子、あるいは佐賀北部を中心にした「佐賀葉がくれの里見て歩き」というのを初め、各課でそれぞれパンフがこう、ばらばらに出されているようであります。ところが、県も余り立派なものじゃありませんが、一応まとまった「サガンウェイ」というのを出してます、1冊の冊子の中に。それを開くと大体佐賀の産業、観光が全部わかるようになっております。私も先日来、金立のハイウエーオアシスということもありまして、現場に行ってみました。ところが、そこの車の往来する場所には小冊子「サガンウェイ」というはいっぱい置いてありましたが、そこには佐賀市を紹介するようなパンフは1冊もありませんでした。先ほど言いました金立ハイウエーオアシス、あすこ、車ちょっと休憩するところですよって言ってしまえばそれまでですけれども、あすこを往復する人がそこに立ち止まってそのパンフ1冊を開くことによって、「ああ、佐賀市に行ってみたいな」というようなことからするならば、また全国に3カ所しかないそういう貴重な構想を生かしていこうとするならば、やはりあの辺に佐賀市を紹介するパンフがいっぱいあるとか、あるいはそれを迎え受けられる佐賀市の東の玄関口としてですね、私はもっともっとこれは生かしていかなきゃいけないんじゃないかと思いましたが、こういったものをぜひつくっていただきたいと、このように思っておりますが、その辺の答弁をお願いしたいと思います。  佐賀空港問題については答弁をいただきました。今もあるいは、答弁がございましたが、私はいつも不思議に思うことは、分量を調べてからとかなんとかですけれども、最終的に着工予定がおくれたからいいようなものの、先ほど言いましたように、非常に危険でトラックが何台も通るということは事前に決まっているわけですね、であれば、そういったものを待つまでもなく、やっぱりコース沿線の住民に対する説明会をやっぱり早くやっておけば、それ、ただ聞くだけで終わるわけじゃないわけです。それに対していろんな施設の整備とか、また諸準備をしなきゃならないわけですから、早目にこれは取り組むべきだと思います。平成2年、4年、去年の2月でしたか、高木瀬校区で試験盛り土を運搬するための説明会が行われました。これは地元の要請で行われたわけですけども、そのときの短時間のやりとりからしましても、やっぱり地元の人は応援せんじゃないけれども、コースの分散のこともやっぱり考えてもらいたいという声はあったわけでございます。また、市長も昨年3月の答弁においては、痛みを分かち合うという意味で、まだ決まったわけじじゃないんだから県に申し入れをしていくという、こういうひとつ、決定したんじゃないんだよという含みを残した答弁もされております。説明会の早期開催と安全対策に全力を挙げてほしいと思いますが、ひとつこの点も担当助役より最後の質問として答弁をお願いして、私の質問を終わります。 ◎市長(西村正俊)   図書館についてのお尋ねにお答えをしたいと思います。  先ほど教育長の方から御答弁を一部申し上げましたけれども、ただいま基本設計を組んでいる段階でありまして、これがおおむね6月ごろまでかかると見込まれております。したがいまして、基本設計ができますというと、その時点でパースなどの作成にも取りかかれるわけでありますので、実施設計の完了を待たずにその内容については市民の皆様にお知らせを、お知らせができる。あるいはまた、いろんな御意見も伺うことができる、そして その後実施設計に入るのでありますけれども、実施設計は恐らくこのボリュームからいいますと、年明ける、年明け早々と、平成6年の1月になるのじゃないかと、今予測をしているわけであります。と申しますのは、建設の床面積を今のたたき台として出しております内容からしますと、約7,000平方メートルと考えているわけであります。したがいまして、それを基礎にして試算をいたしますというと、建設経費についてのお尋ねでございますけども、これは実施設計を組んでしまわないと本当は申し上げられないのでありますけれども、大方50億程度にはなるのではないかとも考えております。文化会館の経験もあるのでありますけれども、当初の素案というのは、いわば財源的な面も考えるのでありますけれども、やはりきちっとしたと申しますか、かなりこう詰めた形のものが出やすいのでありますけれども、それを改めて検討いたしますというと、どうしてもあれも欲しい、これも欲しいということで膨れ上がる傾向が、従来、これは経験的にあるわけでありまして、そこで、今ここできちっとした数字を申し上げるのは大変危ないのでありますけれども、大方の予測として今申し上げましたような程度のものになるのであろうと考えております。またそれに対する財源対策等につきましても、そのようなことを頭に置きながら、この後の財政計画等も踏まえているわけであります。  それから、この後の運営面につきまして、特にそのトップになる館長人事についてのお尋ねでございますけども、これは先ほど教育長から答弁されたとおりでありまして、目下どういう方がいいのかということを模索をしているという段階であります。 ◎助役(富永貞夫)   佐賀市の観光振興対策、そのための取り組み体制ということで御質問がございましたが、先ほど答弁申し上げましたように、佐賀市のインフラとしての観光施設、山麓部の金立公園なり歴史公園、それから柳町の歴史的な建造物の復元、活用、さらに佐賀城周辺の公共空間の確保、その後に来ます歴史資料館、そういったものをいろいろ考えてみますと、熱気球バルーン大会等のイベントも去ることながら、そういうインフラの整備は着々進みつつあるわけでございまして、そういう意味で産業部長が言います順風満帆とまでいきませんが、機は大いに熟しておるわけでございまして、私どもこれからそういうものをはずみにしながら、時期を失しないような形で観光事業の振興に取り組んでいかなければならないというふうに考えます。  それで、第1点の御質問でございます、そういったインフラづくり、公園づくり、こういったものはその手法をという観点に立って、それぞれの所管課で担当してやっておりますので、えてして各課、各部ばらばらにやってるんじゃないかというおしかり、御懸念があるようでございますが、私どもは都市計画課を中心にしまして、また関係する教育委員会、産業部、あるいはグリーンシャワーロード等については農林課が担当していきますが、そういうものが一体となって、そして都市計画を一応中心にしながら基本計画を練り上げて、そしてその事業の遂行に、実施に当たってはそれぞれの担当課が補助金等の関係もございましてやっていくわけでございますが、その事業の推進、それから当面するいろんな課題の解決、こういうものは逐次所管課が緊密な連絡をとりながら会議を頻繁に開いてやっておるわけでございまして、そういった意味ではいつも申し上げるわけですけども、毎週月曜日に部長会をやっておりまして、そういう場合に問題提起をしながら、そしてその課題をピックアップして、随時そういう会議を開いて進捗に遺漏のないように進めていきたいというふうに考えております。  それから、観光を全面に打ち出していくために、機構の面で観光課を独立させる必要はないのかということでございます。これからの流れ、そして機が熟しているという視点に立ちますと、確かにそういう必要が出てまいるわけでございます。しかしながら、一方では同じ商工観光課の中でも、今中心商店街の振興策というのも佐賀市の市政の大きな課題でもありますし、工業面にいたしましても、工業団地の早急な開発、それに県外からの企業誘致、もちろん既存企業の振興のための受け皿つくり、いろいろ問題が山積をいたしておりますので、そういったものを加味しながら今後の推進体制、この強化をどのようにやっていくかということを検討していきたいというふうに考えておりますが、今御指摘になりました点等は十分我々も必要性を認めながら、今後の対応を決めていきたいというふうに考えております。  それから、第2番目の空港建設盛り土の土砂運搬についての地元の説明会等でございますが、過去土砂運搬業務に入るという過程で、地元での説明会を開き、その時点でいろいろ各校区からいろんな問題点が提起をされておりますし、また最近試験盛り土の際の各学校に対する説明会、そういった点でもいろいろ問題が出ておるようでございますので、先ほど議員がおっしゃいますように、もう少し我々もいち早く先手をとって、対応ができるように県の方にも積極的に働きかけて、計画の内容等を具体的にお聞きしながら、説明会等もできるだけ早目にやっていくようにいたしたいと、かように考えております。 ◎産業部長(百武康邦)   観光パンフレットの件についての御質問にお答えを申し上げたいと思います。  ただいま観光宣伝用として、パンフレットをこしらえておりますのは17種類を今こしらえながら、各地に配布、また宣伝活動、また案内事業をやってるわけでございます。その中を御紹介申し上げますと、先ほどお話しになりました「佐賀城下見て歩き」、これは南の方の部分のマップでございます。それから「葉がくれの里見て歩き」、これは北部の方、葉がくれの里の部分でございます。後は長崎街道関係、それから大隈記念館の案内、かささぎの里、これは広域ルートでの案内で中部観光の案内、「ぶらり佐賀、ぶらり街道」、これは神野公園、高伝寺、葉がくれの里、長崎街道、これはそれぞれの分野で説明をいたしております。熱気球パンフレット、またチラシ、それから、「悠久のロマンを秘めて」という一つの冊子でつくっております。それから、佐賀市全体を、パンフとマップになっておりますけれども、「佐賀市ガイトマップ」、それから「徐福の伝説」、それに「遠い日の風」という、これだけのパンフで宣伝活動を行ってるわけでございますけども、まことに申しわけございません、足元からまだ御理解をいただいてなかったということは、我々の宣伝活動の今後の考え方が必要ではないかと考えておりますので、大いに市民の皆さん方、また議会の皆さん方にもパンフレットを配布しながら、事宣伝に、また案内に当たりたいと、このように考えます。 ◆(田中喜久子議員)   2月21日に行われました補欠選挙で市民の皆様の御支持をいただきましてまだ日も浅く、本日初めての登壇でもありますので、表現方法など力不足の点もあろうかと思いますけれども、通告に従いまして質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。その他についてはございません。  まず、今回の補欠選挙の結果と市民参加の市政づくりについて、4点お伺いをいたします。先ほどの瀬井議員との幾らかの重複は御容赦ください。  汚職有罪議員の居座りに対して、辞職を求めるリコール運動が起こり、有権者の過半数の署名が集められるという、全国から注目を集める状況がこの佐賀の地で起きたわけでございますが、これは単なる汚職議員の追放という問題にのみならず、市政のあり方が市民の要望に十分こたえ切れていないということへの不満も込められているのではないかと考えます。このことは今回の補欠選挙の投票率が過去最低の 39.49%という数字となってもあらわれているのではないでしょうか。  1点目として、今補欠選挙までの経過と結果を、選管は先ほど御答弁がありましたが、行政の立場でどう受けとめられているのか、お聞かせください。  2点目として、市政の責任者として市長の市政浄化への決意はいかがでしょうか、お聞かせください。また、投票率の問題では、別の観点からの問題もあるかと考えます。これまで広報車、選挙広報、また飛行機などによる投票の呼びかけが行われておりますが、単に投票にいってくれというような立場だけでは不足ではないかと考えます。佐賀市は2010年には4人に1人が65歳以上になると言われておりますが、これからの高齢者が増加する問題、またサービス業の就業人口の増加、交代制勤務等の中で、必ずしも日曜日休日ではない状況など、社会的条件の変化が著しい中、現在の小学校区で1カ所の投票所、不在者投票は市役所と入院施設のみという現状をそのままに、来ない方が悪い式の投票のあり方は、大いに改善の余地があるのではないでしょうか、公民館で例えば不在者投票ができるようにするとか、投票所の数をもっとふやしていくとか、そういうきめ細かな手だてをやられるべきと考えます。  3点目として、投票率の向上へ向け具体的にどうお考えか、お聞かせください。  最後に、市政浄化、活性化のためには、市民参加の体制をどうつくり出していくのかが不可欠だと考えます。昨年、水道料金が38.6%値上げされました。議会の中で議決されて、手続的には問題はないのでしょうが、市民の立場からいたしますと、日常的に議会や市政の内容を熟知しているわけではございませんので、市政だよりの中でお知らせだけでは、こんなに大幅な値上げを「決まりました」という通知だけかという不満は大きいものがあります。これでは市民との距離は縮まりません。一つ一つの施策や事業について、内容や意義だとかを市民が知るようにすることも必要ではないかと考えます。例えば、電気料金の値上げ等のときには公聴会が開かれ、住民の意見を反映できるようなことがやられております。市民の負託を受けた議会の審議をないがしろにするものではありませんが、市の施策を決定する過程の中で、公聴会やシンポジウムを開くなど、市民が参加する機会をつくって積極的に意見を取り入れていく、そういう体制づくりは必要なのではないでしょうか。また、川崎市で条例化されていますオンブズマン制度などを取り入れて、市民と行政の関係を密にしていくことによって、市政への市民の参加意識が高められ、市民と市政の距離が縮まり、市政や議会がより活性されるかと考えます。その点で、3点目として市民参加についてどういう方向でお考えか、お聞かせください。  次に、3歳未満児、乳幼児医療費無料化につきましては、本日議案送付がありましたので、議案質疑にいたしたいと思います。  次に、5年目を迎えましたトンボ王国づくりについて、お伺いをいたします。12月議会で全般的な質問が行なわれているようですので、私は環境や教育面で質問をいたしたいと思います。私自身、子供が昨年トンボ教室の会員でありましたので、保護者ということで1年間参加をいたしました。その中で、改めて自然環境が破壊されている実情と機械化、文明化社会の中で人間の他生物への無関心、無責任を感じた次第です。そういう中で育っている子供たちに、命のとうとさや自然を守ることの大切さ、自然界の仕組みを肌で体験させながら教えていくという意味で、教室は大変意義ある取り組みだと考えます。水と緑の都市づくりのシンボルとしてトンボ王国づくり、町中にトンボが飛び交う佐賀市独自の取り組みということで、4年間やられてきたと思いますが、その充実のためには市民1人1人、またまちづくりの施策の中に自然環境保全の考え方がしっかりと根づかなければならないと思います。教室に参加するなど、何らかの形でかかわりを持った方々は十分に感じとられていることでしょうが、より多くの市民、子供たちへその機会を持たせるという意味では、少し取り組みが弱いのではないかと感じております。  1点目として、市はまちづくりとして環境保全を第一義的に位置づけてトンボ王国づくりを企画れたのかどうか、基本的な姿勢とあわせてどうだったのでしょうか。  2点目は、神野公園のトンボ池の整備状況と子供の触れ合いの面でどのように活用されているのでしょうか。  3点目は、トンボ教室の趣旨、体験を広げるという立場から、どういう方向を今後お考えなのでしょうか。  4点目は、トンボを中心とした弱小生物の生態把握など、環境保全の専門家をも含めた情報収集、研究はどうなされているのでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。以上、1回目の質問を終わります。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤田俊秀)   それでは、田中議員さんの御質問にお答えしたいと思います。  まず一つは、今回の投票率のこと、それからもう一つは不在者投票のこと、それからもう一つは投票所をふやすと、この3点だったろうと思います。そのことについてお答えをいたします。  まず、今回の補欠選挙が非常に低い状況であったというふうなことにつきましては、選挙管理委員会としても驚いておりますし、先ほど瀬井議員さんにも申し上げましたように、まことに残念、遺憾と、こういうふうに思っております。投票率が御承知のとおりここ数年低下しておりますので、こういうふうな状況であれば、今回の補欠選挙も若干落ちるのではないかと、こういうふうなことは承知をしておりましたが、かように低い投票率になるとは思っておりませんで、実はびっくりしておるような次第でございます。何が原因であるかというふうなことになりますと、これも先ほど瀬井議員さんが質問になっておりましたように、私どもとしても報道機関でいろいろ書いてございましたので、多分そういうふうなことではないかと、こういうふうに思っております。具体的に中身は申しませんが、多分そうであろうと、こういうふうに思っておるわけでございます。  それで、今回の補欠選挙は、これは佐賀の選挙に限らず、どこの選挙でも大体低いと、これは言われております。その一つは議員さんが、現職の議員さんがまだ残っておられるというふうなことが一つでありますし、投票される皆さんにつきましてもどこを基準に、どういうふうなことで選挙をしていいのか、投票をしていいのかと、そういうふうな部面もあろうかと思っております。それからもう一つは、やはり補欠選挙が初めての体験だというふうなことでございまして、通常であれば四十二、三名の議員さんたちが立候補されて、選挙戦を戦うわけでございますが、今回は12名というふうな形で、どうしても選挙戦が盛り上がらなかったと、こういうふうなことが結果的には投票率が低かったというふうなことにもなろうかと思っております。したがいまして、早速選挙が終わりましたので、私どもは今アンケートをつくって無作為抽出でその原因を調査したいと、こういうふうに今進めておりますので、これができ次第、無作為抽出で約 400名ぐらいを考えておりますが、皆さんにお尋ねをして、それを次回の選挙に参考にしたいと、こういうふうに考えております。それから、市民参加についてでございますが、これは市民1人1人が政治や選挙に強い関心を持っていただく、これがまず一番大切なことだろうと思います。有権者としての自覚、政治常識を身につけていただくと、こういうふうなことも当然大事なことでございます。選挙に際して積極的に投票に参加し、ぜひ一票を投じていただくことが政治の浄化にもなりますし、次の選挙にも、あるいは新しい佐賀市のまちづくりにもなると、こういうふうに考えておりますので、私どもはそういうふうな観点で今後とも選挙の啓発につきましては一層の努力をしてまいりたいと、こう思っております。  それから、不在者投票をもう少しふやすべきではないかというふうな御質問であったかと思いますが、不在者投票をするにつきましては一定の理由があります。法律的な理由があります。その理由に沿わなければ不在者投票ができないというようなことでございますので、今の現在の佐賀の状况では、今行われております市民ホールでの不在者投票で十分ではないかと思っております。過去何回かやりました不在者投票でもそう混雑するような状況でもないし、これを公民館とか、あるいはそういうようなところに何カ所かふやして、ふえるものでもないと思いますし、むしろ、公職選挙法の中でそういうような形で不在者投票所をふやせば、場合によっては問題になるような場合も出てこないとも限りませんので、できれば不在者投票は当分の間、現在のような形でやってまいりたいと、こういうふうに思っております。  それから、投票所をふやしてはどうかと。これほかの議員さん、今後予定されておる御厨議員さん、あるいは江口議員さんの方からも質問が予定していらっしゃいますので、私どももそれなりの考え方は持っておりますが、この投票所をふやすというふうなことは過去にはいろいろ学校が新しく開設されてからつくったとか、あるいは住居表示の絡みで投票所をふやしたと。御承知のとおり、市民ホールはどこの校区にも属さない、むしろ神野とか、循誘とか、あるいは兵庫とか、そういうふうな校区が関連した校区でこの投票所を設けておりますが、従来の慣行として小学校単位に設けております。しかし、御承知のとおり、大きな投票校区が一、二カ所ございますので、それらにつきましてはいろいろ今後できるのか、できないのか、要するに開設する場合には幾つかの大きな条件が、理由がございます。そういうふうな理由がうまくクリアできるか、その辺のことももう少し検討を加えながら、ふやすことについてはいま少し時間をいただきたいと、こういうふうに思っております。 ◎市長(西村正俊)   投票率について、執行部の方はどう思う、市長としてどう思うかというお尋ねでございますが、ただいま選管の事務局長からいろんな角度から説明があったとおりでございまして、私も正直言ってなぜこんなに低かったかわからないのであります。ただ、お尋ねの中で市政のあり方に対する不満があったからではないかと、こういう趣旨の御発言がありましたけども、私はそのことについてはそうとは思っておりません。市政に対しては、大いに不満があればあるほど、批判的な立場で投票すべきでありまして、いわば政治に対する関心と、その関心が投票行動に結びつくかどうかというのが非常に微妙な問題でありまして、選管の皆さん方がそのことについて今大変苦労をなさって、そういう市民意識を投票行動に結びつけるためのいろんな方策をお考え、なっていただいてるわけであります。  2点目の、市政浄化に対する市長の姿勢というお尋ねがございました。市政というのはあくまで清潔でなけりゃならない、公平でなけりゃならない、これはもう当然のことであります。そして、政治倫理のことが最近強く叫ばれておりますけども、これはどちらかといいますというと、むしろ個人の倫理観というが中心になるわけでありまして、その倫理観を他人に押しつけるというのは大変、市長としても私はそういうことは不遜ではないか、まず市長として自分自身の倫理的な姿勢というのをきちんと守っていくというのが一番大事ではないかと、さように考えているわけであります。したがいまして、今回議会の問題に対しまして、市長として積極的に意見を申し上げたことはございません。それは議会は議会として、議員さん方は議員さん方として、そして市長は市長みずから自分を正すという信念に立って行動すべきであるという私の気持ちがあるからであります。  それから、市民皆さんの市政参加についてどう思うかと、こういうことであります。市民皆さんの市政参加については、これはもうルールを申し上げますというと、何と言いましても、日本の政治の組織というのは代議制度であります。そして、それは直接選挙によって出されました市議会の皆さん方が、きょうのように、このように一堂に会して議論を戦わす、意見を言うことによって、市民皆さんの意志が市政の中に反映をされていく、これがいわば基本であるわけでありまして、極端に言いますというと、これ以外のものはないと言ってもいいぐらい大切であります。しかし、それで十分かといいますというと、今日の非常にこういう複雑化した情勢、しかも市民のニーズというのが多様化している情勢の中では、それだけでは不十分な点があるのではないかということで、いろんな方法が補完的に考えられるわけであります。それが審議会であり、懇話会であり、委員会である。あるいはまた、市長はみずから市民皆さんの直接選挙によって選出をされているという立場で、市民の皆さんの声を直接聞くという機会をできるだけたくさん持つ、これが必要であります。そこで、組織的にやりますのは、例えば、この市の窓口に市民相談室を置いて、そこでいろんな御意見を承る、あるいは案内をするということもやりますし、また私は市長就任以来、「こんにちは市長です」というのを繰り返し繰り返し行ってまいりました。最初は、これは各校区ごとに多くの市民皆さん方の中でのいわば話し合い、むしろ、これは皆さん方の意見を聞くと、気持ちを聞くということを中心にしてやってきたのでありますけど、これを2巡ほどしたわけであります。18校区、現在は19校区でありますので、これを1巡するのにも随分これは時間と体力、労力を要するわけであるのであります。そのほかにも、各職域ごとと申しますか、例えば、農業青年の皆さん方、あるいは中小企業の皆さん方、工業界の皆さん方、そういった階層ごとの皆さん方の意見を聞くということも行ってまいりました。今日は小さい子供さん方の意見を聞こうじゃないか、小学校6年生の児童を相手にいたしました公聴活動をやっているのでありますけども、これはまた新たなタイプで、新たなやり方でどのようにするか、考えていきたいと思うわけであります。このように組織的に私どもがやる部分と、あるいは任意に、いろんな陳情とか苦情とか、私にも随分電話がかかってまいります。それを一々お受けすることによって、なるほど思われるものも、問題もたくさんあるわけでありまして、そういうものを総合して、市民皆さんの意向が、意志がどこにあるかということを判断しながら、市政の執行に当たっていくことにいたしているわけであります。 ◎総務部長(嶋栄)   トンボ王国づくりについての御質問にお答えいたします。田中議員さんはトンボ教室等に御参加いただいておりますので、非常に経験が御豊富でございますので、正確な御答弁ができるかと思って心配いたしておるところでございます。本市では、平成元年度からふるさと創生事業として、豊かな水辺環境の浄化のシンボルとしてトンボ王国づくりを進めてまいったわけでございます。この事業の一環として、神野公園のトンボ池の整備、トンボ教室、トンボ写真コンクール、トンボジウムの開催、小・中学生によるヤゴの放流等実施してきたところでございます。中でも、田中議員さんには昨年のトンボ教室等に御参加いただいておるところでございます。とにかく、トンボを通して親子の触れ合い、自然環境の大切さを感じていただく場として評価いただき、今後の事業の励みとさせていただくところでございます。御承知のとおり、本事業は水辺環境に対する市民の意識の高揚をその目的とするところです。トンボに対する関心を高めてもらうことにより、ひいては自然環境に対する関心を高めてもらうというもので、この趣旨に基づいて先ほど述べたような事業を展開してきたところでございます。この点において、これらの事業が大変効果的であったこと、また、その一方で環境庁の絶滅危惧種に指定されている貴重なベッコウトンボの発見等がなされてきたところでございます。  しかしながら、さきの議会でも御指摘がありましたとおり、いささか専門的傾向が強く、市民に広がりと申しますか、アピール性に欠ける嫌いがあったこと、今後検討すべき課題ではないかというふうに感じておるところでございます。このような観点から、現在、神野公園のトンボ池では、より広く市民の方に親しんでもらえる場にしようということで、周辺整備事業を進めています。従来のトンボ池に欠けていた遊びの空間を創成することにより、子供たちが遊びながらトンボを通して環境について考える場となるよう整備しているところでございます。また御指摘いただきました生態の調査、あるいは、生息状況等、トンボの行動範囲も大分広うございますので、調査はなかなか難しい面があろうかと思いますが、もし調査できれば今後記録等残していきたいというふうに思っておるわけでございます。  また、平成5年度はちょうど5年目という節目の年を迎え、記念大会としてトンボ大会等を予定、より多くの市民の皆様においでいただきまして、水辺環境に関する啓発の場とするとともに、この大会を契機としてますますの事業の飛躍を目指しているところでございます。今後とも今までの事業の実績の反省を踏まえ、反省を踏まえながら、より広く市民の皆様に浸透していくよう事業の展開を図っていく所存でございます。引き続き御支援いただきますようよろしくお願いいたします。 ◆(田中喜久子議員)   御答弁をいただきましてありがとうございました。市長の御決意と行動力をお聞かせいただきまして、今後速やかに行政の中でも十分に反映されるものと思って期待をいたしております。ありがとうございました。  選挙管理委員会の方からお答えをいただきましたけれども、私は投票率の問題だけを限って申し上げたつもりはございませんけれども、一つ再質問させていただきますと、大きな選挙投票区の中では検討する必要性があろうかと言われました。ただ、啓蒙の時点では、今の時点ではこのままを考えているということでございましたけれども、お言葉は私もわかりますが、何しろ未経験なもんで、具体的な側面でなかなか理解をまだしておりませんので、もう少し具体性を持って検討の内容などを御返答いただければと思います。  次に、トンボ王国の件ですけれども、御答弁をいただき、啓蒙の面では一層今後も力をいただける、ていただけると思いますが、佐賀市のまちづくりという点で、幾らか私自身不安を感じているものがあります。例えば、全体の環境の問題で考えますと、今河川改修では治水面に重点を置かれて、三面コンクリートで治水をやられると、そういう状況でありますけれども、水質の浄化、または浸水の面でいけば、土や水草がある改修が求められていきます。そういった意味でいきますと、それぞれの課が個別に公園をつくる、町並みを整備をする、河川改修をする、また建物をつくると、そういったような取り組み方で佐賀市全体的な自然環境の整備、保全はやれないのではないのかと危惧をいたしております。佐賀の町中にトンボが飛び交うという目標は、総合的な立場で環境保全まちづくりをやる、その象徴としてのトンボだということでは、ことだと私は理解をいたしております。その点で、これからのまちづくりは縦割り行政によってそれぞれが推進するのではなく、全体的な自然環境整備、保全の観点に立って関係各課の横の連携がとれるシステムの確立、また専門家をも含めた人の配置の上で進めていく必要があるのではないのでしょうか。その点について、お考えをお聞かせください。  またもう一つ、公園づくりという点で四国の中村市ではトンボを中心とした自然公園づくりが実現をしております。観光面でも大変効果が大のようであります。ここは意のある個人が私財を投げ売って先鞭をつけられ、公園化されたわけでございますけれども、佐賀市として生態系を十分に生かし、そしてこれからのまちづくりの目標としてトンボの自然公園をつくることは、お考えにあるかどうか、その点、今後の方針をお聞かせください。以上で質問を終わります。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤田俊秀)   それでは、お答えをいたします。選挙に限らず、特に選挙につきましては、誤りがあったら取り返しがつかないというふうなことでございますので、選挙管理委員会としては、特に投票所の新設、開設につきましては注意をしておるわけでございます。  まず、検討の中身はというふうなことでございますので、ちょっと申し上げてみたいと思いますが、まず一つは投票所としてふさわしい施設がその地区にあるかというふうなことでございます。これはやっぱり余り小さくても問題がありますし、私どもはこれまで投票所としてやってまいりました小学校の形態から見て、若干多いところも、先ほど言いましたようにありますが、大体 3,000人から 4,000人ぐらいの有権者が投票する施設が一番いいのでないかと、こういうふうなことから考えますと、佐賀市の今の小学校、あるいは一部中学校をやっておりますが、この施設は非常に投票所としてはふさわしいと、そういうふうなことを思っておりますし、今後開設するとすれば、そういうふうな投票所が近くにあるかというふうなことがまず一つでございます。  それから二つ目は、現在の車社会の中で投票所に来られる人はほとんど車で来ます。若干は徒歩で来られますが、ほとんど車で来て、場合によっては車で投票して次の場所に行くというふうな人もいらっしゃいますので、一応車を想定しなければいけないと。これは雨のこともございますし、車を想定しなければいけないと。そうすると、当然駐車場が必要でございます。考えておるそこにそういうふうな駐車場のスペースがあるかというふうなことも考えなければいけないと、こういうふうに思っております。  それから、三つ目は御承知のとおり、選挙人名簿をつくっておりますが、現在はこれは電算でつくっております。今あるところは、大体いろいろの経験を踏まえましてやってきておるわけでございますが、今後新たな投票所を設けるというふうなことになりますと、電算でその作業ができるかというふうなことが次に考えられるわけでございます。名簿をつくること、入場券を発送すること、これが電算事務というような形の処理をしておりますので、仮に今の地区から分割するとすると、例えば、地番がございまして、その地番のこの何番地の何番というふうな形になると、市民課、あるいは電算課でそういうふうな区分けがうまいふうにできるかと、そういうふうなことがまず考えられるわけでございますし、当然そういうような形をすると想定すれば、市民課なり電算課なりにも十分協議してかからなければいけないと、これが第3点ではないかと思います。  それから四つ目は、職員並びに機器の対応でございます。職員が大体 1,100人ぐらいおりまして、投票の際にはまず投票事務、開票事務というふうなことで投票に 二百二、三十人、開票に 170人ぐらい職員がいるわけでございます。開票につきましては、投票から引き続いてするというふうな職員もおりますので、その職員がうまいふうに配置ができるのかと。最近は女子職員を投票事務に採用しまして、できるだけ会場が明るくなるようにというふうな形のことを想定して、女子職員を受付等には多く採用しております。その職員の問題、それから当然選挙所、投票所を設けると機器が要ります。交付器が要るし、投票の記載台が要るし、それからいろいろ投票に伴う機器が要るわけです。そういうふうな機器につきましては、ここ何年か国政選挙を利用しまして一生懸命そろえると、備品をそろえるちゅうふうな形で、県の市町村課にもお願いをしまして、そろえてまいりましたが、今後やはり投票所をふやすというと、その辺のことも考えなければいけないと。いろいろそういうふうな理由がございまして、これらがぴしゃっとできると、そして投票所をそこに開設しても問題がないというふうな状況になって初めて、地元の、まず議員さん、あるいは自治会長さん、関係者にお話をしなければいけないというふうに考えておりますので、先ほど申し上げましたように、佐賀市内では二、三大きな投票所がございます。十分これはもう分割しなければいけないというふうな考え方を持っておりますが、ただいま言いましたような問題点がございますので、いましばらく時間をかしてほしいというふうなことでございます。 ◎総務部長(嶋栄)   2回目の御質問にお答えいたします。トンボ王国づくりのねらいは、もちろん河川浄化、ひいては自然環境に対する意識の高揚、保全ということでございます。当然、今までの事業の経過を踏まえつつ事業の展開を図っていくところですが、大きく分けまして、環境整備といったハード事業と啓発活動というソフト事業に分けることができると思います。今年度はハード事業といたしまして、今予算計上をお願いしておるところでございますが、建設部におきまして、市全体につきましての生態系保全創出調査を計画しているところでございます。トンボによる生態系の調査を行うことにより、環境整備の方向性を探ろうとするものでございます。トンボ王国と申しますと、まず真っ先に高知県中村市のトンボ王国が挙げられるわけでございますが、佐賀に適した佐賀なりのトンボ王国づくり、環境整備ということについて、その調査を待って、今後公園等検討していかなければならないというふうに考えているところでございます。  また、ソフト事業としては先ほども申し上げましたように、5周年の記念としてトンボ大会もございますので、市民の皆様方にはこういう機会をとらえまして、いろいろと啓発していきたいというふうに思っております。また、この大会をステップとして、今後ますます市民の中に入っていくような事業の展開を目指す所存でございます。事業の目的とするところの水辺環境の浄化につながるような方策について、皆様方の御助言を受けながら進めてまいりたいとも考えているところでございます。  また本市の全体的な自然環境の整備、保全という点におきまして、当然トンボ王国づくりはその一翼を担うものと思っておるところで、これから先は河川整備事業や下水道整備事業等、もろもろの事業と相まって進めていく必要があるわけでございます。環境問題というものは一朝一夕にいくものではなく、地道な努力も要することと思っておるわけでございますが、御承知というふうに思っておるわけでございますが、そういった点を十分踏まえながら、事業の展開、市民への広がりといったものを図っていきたいというふうに考えております。 △散会 ○議長(山下勝)   本日はこれをもって散会いたします。  明日は午前10時に再会いたします。    午後3時00分 散会...